日本代表DF長友佑都が所属するインテルは19日、クラブへの切実な願いが書かれたメッセージボードを掲げて話題となった9歳のフィリッポ君を練習場に招待した。
インテルファンのフィリッポ君は、セリエA第24節のボローニャ戦で、「勝ってもらえますか? じゃないと、僕は学校でバカにされてしまうんです。お願いします」というメッセージボードを掲げて注目を集めた。
今回の練習場招待は、インテルの計らいで実現。練習場ではキャプテンのアルゼンチン代表DFハビエル・サネッティをはじめ、選手達と対面し、夢のような時間を過ごした。
また、練習場訪問でインテルチャンネルのインタビューに答えた際に、メッセージボードを掲げた理由について、「お父さんがボローニャ戦に連れていってくれると言ったんです。でも、最近のインテルは不調なので、また負けたら学校でバカにされるのが嫌だと思ったんです。だから、あのボードを書くことにしました」とコメント。続けて、間近で憧れの選手たちと接することのできた感動とチームへの深い愛情について語った。
「僕が知っているインテルはいつも勝つチームで、今までは僕が他の子たちをからかっていました。でも、ここに来られて嬉しいです。サネッティのサインが入ったユニフォームをもらえて、(クラウディオ)ラニエリ監督と握手もしました。ピッチサイドからチームの練習を見るのも面白かったです」
「早くインテルがまた勝つことを願っています。僕は、応援するチームを変えるなんてしません。それだったら、違う学校に移る方がいいです」
なお、フィリッポ君の願いもむなしくインテルはボローニャ戦で0-3と惨敗。22日に行われるチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦のマルセイユ戦では、フィリッポ君の期待に応えたところだ。