2011.12.25

一人のジャーナリストの提言で始まった“世界最高峰の大会”

 1954年12月、フランスの『レキップ』紙の編集者であるガブリエル・アノーが「ヨーロッパ最強チームを決める大会を作ろう」と提案してから50年余り。一人のジャーナリストの思い付きは、世界最高の人気と実力を誇る巨大イベントとなった。チャンピオンズカップと名付けられたこの大会は、第1回からサッカーファンの熱狂を集めた。特に、初年度から5連覇を達成するレアル・マドリーのホーム、サンティアゴ・ベルナベウには10万人以上の観客が集まり、人々を驚かせたものである。

 大会は創設時期から長く、その名前通りに「各国のチャンピオンが集まるトーナメント戦」だった。60年代には“カテナッチョ”を作り上げたイタリア勢の躍進があり、70年代にはヨハン・クライフのアヤックスとフランツ・ベッケンバウアーのバイエルンがともに3連覇を飾った。8年間で4度優勝したリヴァプール、革新的な戦術で世界を席巻したミランの時代を経て、92年からチャンピオンズカップはチャンピオンズリーグ(UCL)と名称を変え、グループリーグが行われるようになった。

 ヨーロッパ最強チームを決める大会。シンプルだが、それだけに重みがある。50年以上の歴史があるが、関係者は常にその価値を高める努力を怠らなかった。歴史と伝統の重み、ヨーロッパ王者の重み、世界最高峰の戦いの重み……。UCLには、すべてをかけるだけの価値があるのだ。

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