シリア戦を控え、日本代表は埼玉スタジアムで調整を行った [写真]=兼子愼一郎
日本代表GK西川周作(浦和レッズ)は、29日に控える2018 FIFAワールドカップロシア アジア2次予選のシリア戦を「やりがいのある試合」だと位置付けた。
今予選、西川は昨年9月に行われたカンボジア戦から5試合連続で無失点を記録。25日のアフガニスタン戦はGK東口順昭(ガンバ大阪)が先発したが、日本は5-0で勝利し、依然として完封を続けている。「ここまでの無失点はチームとしても評価していいところだと思っています。(連続無失点は)プレッシャーというより、やりがいがあります。無失点を続けていきたいというのは、GKとしての強い思いですね」。そう言って笑みを浮かべた。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、シリア戦に関して勝利を大前提に「失点をしないこと」を目標の一つに掲げ、ここまでの7試合すべてにフル出場しているDF吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)もまた「無失点は最低限のノルマ」と語る。その中で、西川は「(出場したら)相手にシュートを打たせる前に、いかに守れるか」にトライしていきたいと意気込んだ。日本は最終予選進出をすでに決めているが、目指すは首位通過。指揮官が「このグループで一番強く、我々よりも得点力が高い」という相手に油断はできない。「自分たちが前がかりに行くと思うので、背後のケアをしっかりすれば相手のチャンスを潰せる」と西川は気を引き締めた。
「とにかく勝ちたい。監督は『ピッチの上では人が変わったようにプレーすることも大事』と言っていました。僕も獣のように、ゴールを割らせないという表情で、集中して試合に入りたい」
2次予選を美しく終えるために「攻守において、とにかくいい働きをしたい」。守護神はチーム一丸となって、最終戦を無失点勝利で締めくくるつもりだ。
By 高尾太恵子
サッカーキング編集部