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メキシコW杯でトップ10入りしたアンプティサッカー…川崎市で日本選手権が開催

2018.11.15

[写真]=日本アンプティサッカー協会

 腕や足を切断した選手たちが松葉杖を使ってプレーするサッカーがある。先月10月末から11月にかけて、そのアンプティサッカーのワールドカップがメキシコで開催された。日本は4回目の出場にして初めて、出場24カ国の中でトップ10に入った。

 W杯初出場となる大学1年生の川西健太は、予選リーグを1勝1敗で迎えたポーランド戦で先制点を決めるなど、7試合で3ゴール。「初戦、2戦目とあまり上手くプレーすることができなかったんですが、徐々に慣れ、なんとか落ち着いてプレーできました。ゴールを決めることもできよかったです」と語った。

[写真]=日本アンプティサッカー協会


 ベスト4を目指した日本代表。手ごたえは感じたものの、世界のレベルは日本の成長のさらに上にあった。日本代表監督で日本アンプティサッカー協会副理事長の杉野正幸氏は、「慣れない高地開催や長い芝生、デコボコでぬかるんだグランドや暗いナイトゲームなど、慣れない環境の中でも愚痴や弱音を吐くことなく、選手たちはひとつひとつの試合に向き合ってくれました。目標を達成することはできませんでしたが、その中でも最後まで諦めず戦った選手、そしてスタッフは、それぞれ収穫と課題を持ち帰ったと思います」と振り返る。

[写真]=日本アンプティサッカー協会


[写真]=日本アンプティサッカー協会


 日本でアンプティサッカーの大会が見られるのは、春のカップ戦と、今週末に迫った日本選手権の2回のみ。11月17日(土)から18日(日)、合同チームを含めた7チームが日本一の座を目指して富士通スタジアム川崎で戦う。杉野氏は、「W杯の疲れは残っていると思いますが、代表選手たちは、日本選手権でも持てる力を発揮してくれると思います。また、W杯で試合に出場できなかった選手や代表には入れなかった選手たちも、悔しさをグランドで晴らしてくれるはずです。4年後のワールドカップに向けて新しい一歩となる大会が、この第8回日本アンプティサッカー選手権大会2018になります」と話す。初日、2日目ともクラッチを使った体験会も行われる(入場無料)。

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