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WOWOWパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズが10月から放送スタート…ブラサカ・リカルディーニョら出演

2016.05.18

  株式会社WOWOWは、IPC・国際パラリンピック委員会と共同で立ち上げたパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM」を、WOWOW開局25周年記念として今年10月より放送することを発表した。

 世界最高峰のパラアスリートに迫る同シリーズは、リオデジャネイロ大会が開催される2016年から、東京大会が開催される2020年まで5年間にわたり展開される。

 シリーズ1年目となる2016年は、ダニエル・ディアス(ブラジル)、エリー・コール(オーストラリア)、マールー・ファン・ライン(オランダ)、リカルディーニョ(ブラジル)、サフェト・アリバシッチ(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)、国枝慎吾(日本)、タティアナ・マクファデン(アメリカ)、ザーラ・ネマティ(イラン)と、いずれも2012年ロンドン大会で金メダルを獲得した世界トップの8名のアスリートが登場する。

 また、シリーズのテーマ曲と劇伴音楽の制作を務めるのは、2014年ソチオリンピック閉会式で次期開催地公演の音楽監督を務めた音楽家・梁邦彦。また、選手の個性あふれる表情が印象的なキービジュアルは、広告、ファッションをはじめ多方面で活躍するフォトグラファー・新田桂一が手掛けた。

 同シリーズに登場する8名の詳細は以下のとおり。

■ダニエル・ディアス(ブラジル/水泳/1988年5月24日生)

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 先天性の四肢奇形。16歳で水泳を始めるとすぐさま国際舞台へ。障害の程度に応じたクラス分けにおいて、S5/SB4とは思えぬ超人的身体能力で、出場するあらゆる種目を制する金メダルコレクター。パラリンピックでは北京大会とロンドン大会で既に15枚のメダルを獲得。2015年世界選手権でも8種目中7種目で金メダルを獲得し、同クラスの選手たちには勝ち目なしとも言われる。リオ大会ではもはや勝つかどうかではなく、メダル獲得枚数と記録に注目が集まる、パラスポーツを代表するスーパースター。

■エリー・コール(オーストラリア/水泳/1991年12月12日生)

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 右足の神経の周りを包む珍しい腫瘍により、3歳の時に膝上を切断。その8週後にリハビリのため水泳を始めわずか2週間でマスター。12歳で本格的に競泳を開始し、2006年国際試合デビュー。パラリンピック・北京大会で3枚のメダルを獲得し、4年後のロンドン大会では金4枚を含む6枚のメダルを獲得。その後、深刻な肩の怪我により復帰不可能と診断されるも、2年がかりで競技復帰を目指し、2015年世界選手権で5枚のメダルを獲得し奇跡の完全復活。爽やかさと知性を併せ持つ競泳大国のエース。

■マールー・ファン・ライン(オランダ/陸上/1991年10月22日生)

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 両膝下切断の義足スプリンター。T43クラス・100m/200m/400m世界記録保持者。元々はパラ水泳選手として国際大会にも出場していたが、陸上に転向と同時にその才能を開花させ、パラリンピック・ロンドン大会200mで金メダル、100mで銀メダル獲得。2014年秋にトレーニング環境を変え、100mと200mの世界記録を更新するなど、さらなる記録更新に期待がかかる。陸上界のみならずスポーツ界が注目する、史上最速ブレード女王。

■リカルディーニョ(ブラジル/ブラインドサッカー/1988年12月15日生)

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 本名リカルド・アウヴェス。6歳の時に網膜剥離で全盲になり、その後ブラインドサッカーを開始。長きにわたりブラジル代表中心メンバーである彼のパフォーマンスは誰の目にも群を抜いて映る。パラリンピックにおけるブラインドサッカー(5人制サッカー)は、2004年アテネ大会から正式競技になって以降ブラジルが3連覇中。彼は北京大会&ロンドン大会の優勝メンバー。2度の世界選手権MVP選出、カナリア軍団のキャプテン、そしてどこか憂いを帯びた“不動の10番”が、自国開催となるリオのピッチで4連覇に挑む。

■サフェト・アリバシッチ(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/シッティングバレーボール/1982年12月21日生)

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 旧ユーゴスラビアに生まれ、ボスニア紛争下で地雷を踏み12歳で左足かかとを失う。激動の時代の中、シッティングバレーボールと出会い20歳で代表入り。パラリンピックにおける同競技は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナとイランが長きにわたり金メダルを激しく奪い合ってきた。一方で、ボスニア・ヘルツェゴヴィナへパラリンピック金メダルを持ち帰ったのはシッティングバレーボールのみ。フルタイムで仕事をこなしながら競技を続け10年近く代表の中心にいる彼の活躍は、祖国における障がい者の社会復帰を意味あるものにし続けている。リオ大会では、因縁のライバル・イラン、急成長するブラジルら強豪を相手に、悲願の連覇を目指す。

■国枝 慎吾(日本/車いすテニス/1984年2月21日生)

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 東京都出身。9歳の頃、脊髄腫瘍を発病し車いす生活を送ることに。2年後、母の勧めで車いすテニスと出会う。高校に入ると国内で頭角を現し海外遠征を経験。以降、築き上げたキャリアは枚挙に暇がない。2004年パラリンピック・アテネ大会ダブルス金メダル、アジア人初の世界ランキング1位、車いすテニス史上初の年間グランドスラム、前人未到のパラリンピック・シングルス2連覇(北京&ロンドン)、シングルス連勝記録「107」など。2020年東京オリンピック・パラリンピック招致のアンバサダーを務め、パラスポーツ普及のキーパーソン。2016年のパラリンピック・リオ大会のみならず2020年東京大会の出場、そして金メダル獲得を公言している。

■タティアナ・マクファデン(アメリカ/陸上/1989年4月21日生)

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 二分脊椎症のため下半身が麻痺した状態で旧ソ連に生まれ、児童養護施設で車いすのない環境で育つ。6歳の時、仕事で同施設を訪れたアメリカ人女性デボラ・マクファデンと出会い、養子としてアメリカへ移る。幼少期に鍛えられた腕力を武器に15歳の時、パラリンピック・アテネ大会に代表チーム最年少で出場しメダル2枚獲得。北京大会では4枚、ロンドン大会では金メダル3枚を含む4枚を獲得。冬季パラリンピックでもメダル獲得経験があり、陸上では短・中距離だけでなくマラソンまで出場するなど、そのフィジカルは群を抜く。リオ大会出場全種目でトップを狙う鉄人アスリート。

■ザーラ・ネマティ(イラン/アーチェリー/1985年4月30日生)

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 12歳からテコンドーを始め、黒帯を取得するが、19歳の時に交通事故に遭い脊椎損傷、下半身の自由を失う。2年後、母の勧めでアーチェリーを始め、半年後には健常者も出場する国内大会で3位に入り、その後イラン代表に選出。以降、出場した数多くの大会で世界記録樹立や金メダル獲得を達成。そして2012年パラリンピック・ロンドン大会では、オリンピック・パラリンピックを通じてイラン人女性史上初の金メダリストとなる。人一倍の努力家としても知られ、多くの受賞歴があり国連大使も務める。2016年は、オリンピックとパラリンピック両大会への出場を確定させている。

By サッカーキング編集部

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