東邦学園が日向のハットで3年連続全国へ、三杉の奮闘も武蔵中は一歩届かず

「全国中学生サッカー大会」東京都大会決勝が行われ、東邦学園中等部が武蔵中学校に3-2で勝利して、全国大会出場の切符を手にした。

 各ポジションにタレントをそろえる東邦学園は、世代を代表するストライカーである日向小次郎が先発。注目の1年生MF沢田タケシや守護神GK若島津健らが名を連ねた。一方の武蔵中は、病気から復活し、30分だけのプレー時間に限定されながらも、ここまでチームを引っ張ってきている三杉淳がベンチスタートとなった。

 コントロールタワー・三杉の後半投入が予想される武蔵中に対し、東邦学園は立ち上がりから得点を重ねる。特に小学校時代から息の合ったプレーを見せていた明和FC先輩・後輩コンビの日向・沢田ラインが機能する。2点を先行して迎えた前半20分には、沢田のクロスに日向がヘディングで合わせてネットを揺らし、日向は早くもハットトリックを達成。武蔵の守備陣を落胆させる活躍を見せる。

 後のない武蔵中は前半ながら三杉を投入すると、いきなり結果を出す。キックオフからボールをキープすると日向、沢田のマークをかわしてゴールへ向かって突進。三杉は小学校時代からの同僚である「武蔵フォワードトリオ」を囮にしてマークを分散させ、ペナルティエリア内に侵入すると、若島津までかわしてゴールを陥れて1点を返す。

 大会初の失点を喫した東邦学園はリズムを崩して、あわや2失点目という場面も作られたが、若島津の好セーブもあって2点のリードで折り返す。

 後半に入ってからもペースは武蔵中。東邦学園は日向を前線に残して守備を整えるが、三杉を中心とした崩しに決定機を度々作られる。若島津の好守で何とか失点を免れていたが、後半20分過ぎにゴール前の混戦から三杉にオーバーヘッドシュートをねじ込まれ、1点差とされる。

 病気の関係で30分のプレーに限られていた三杉だが、1点差に迫ったこともあってプレーを続行。懸命の動きを見せると、チームメートも応えようと奮闘するが、若島津から3得点を奪うまでには至らず。前半20分までの日向の3得点で何とか逃げ切った東邦学園が、3大会連続で全国大会出場を決めた。

 東邦学園中等部vs武蔵中学校の試合模様は、各放送局または各配信サイトにて視聴可能だ。

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