PKで勝ち越しゴールを決めたチャルハノール [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・グループD第3節が24日に行われ、インテル(イタリア)とザルツブルク(オーストリア)が対戦した。
昨季のCLファイナリストのインテルは、今季の初陣となったレアル・ソシエダ(スペイン)戦を1-1のドローで終えた後、ホームに戻ってベンフィカを1-0で下した。ここまで1勝1分と悪くないスタートを切っている。一方のザルツブルクは開幕戦でベンフィカとのアウェイゲームを2-0で制したものの、ホームで行われた第2節ではレアル・ソシエダに0-2で完敗。2シーズンぶりの決勝トーナメント進出に向け、連敗は許されない第3節だ。
インテルはエースでキャプテンのラウタロ・マルティネスを筆頭に、ハカン・チャルハノール、ヘンリク・ムヒタリアン、アレクシス・サンチェスらがスターティングメンバーに並んだ。一方、ザルツブルクはルカ・スチッチやロコ・シミッチらが先発に名を連ねている。
この試合最初にチャンスを作ったのはザルツブルク。4分、右サイドからのグラウンダーパスをシミッチがダイレクトでフリックすると、敵陣中央で前を向いたマウリッツ・ケアゴーが持ち運んでスルーパスを供給。ボックス右でボールを引き出したオスカル・グローフが右足フィニッシュまで持ち込んだが、ここはGKヤン・ゾマーに阻まれた。
立ち上がりから積極的な姿勢を見せたのはザルツブルクの方だったが、時間の経過とともにインテルが流れを引き寄せる。19分には左に流れたラウタロが中央へ繋ぐと、ムヒタリアンがボールを引き取り、ペナルティエリア手前から左斜めの方向へスルーパスを通す。ファーサイドから走り込んだA・サンチェスがダイレクトで仕留めた。今夏のマーケットでインテルに戻ってきたA・サンチェスが復帰後の公式戦で初ゴールを決め、インテルが先手を取った。
その後もインテルが試合の主導権を握り、カルロス・アウグストやバンジャマン・パヴァールがゴールに迫るシーンを作りながら、これ以上の得点は生まれない。前半はインテルの1点リードで終了した。
後半に入ってもインテルが攻撃に出るシーンを作る。56分、左から右へ展開して大外のデンゼル・ダンフリースにボールが渡ると、縦への仕掛けからクロスボールを送る。中央を超えてファーサイドに流れると、待っていたアウグストが左足を振り抜いたが、シュートはわずかにゴール右へと外れた。
対するザルツブルクはその直後の57分、自陣からのロングボールでシミッチがアレッサンドロ・バストーニの背後へ抜け出す。ボックス右から中央へ切り返し、マイナスへ落とすと、サポートに入ったケアゴーがダイレクトで繋ぐ。最後はグローフがダイレクトでコントロールショットを沈め、ザルツブルクが試合を振り出しに戻した。
同点に追い付かれたインテルは61分、敵陣でクリアボールを回収したところから左サイドへボールを繋ぐと、タッチライン際へ開いていたバストーニが左足でアーリークロスを供給。ボックス中央でこのボールを収めたダヴィデ・フラッテージが強引に仕掛けると、リュカ・グルナ・ドゥアトに倒され、PKを獲得した。キッカーを務めたチャルハノールはゴール左下に強烈な一撃を叩き込み、インテルが勝ち越しに成功した。
終盤に差し掛かった81分には、右サイドに開いたマッテオ・ダルミアンが敵陣中央へ斜めのパスを繋ぐと、マルクス・テュラムがダイレクトで叩き、フラッテージがペナルティエリア右へ侵入。中央への折り返しをラウタロが押し込んだ。しかし、VARの結果オフサイドと判定され、インテルにとってトドメの3点目は認められなかった。
試合はこのままタイムアップ。インテルがCLでのホームゲーム連戦できっちりと2連勝を飾り、暫定ながらグループの首位に躍り出た。一方のザルツブルクはこれで連敗。決勝トーナメント進出に向けて痛い黒星となった。
次節のCLは11月8日に開催される。今度はザルツブルクのホームに移り、同カードの一戦が行われる予定だ。
【得点者】
1-0 19分 アレクシス・サンチェス(インテル)
1-1 57分 オスカル・グローフ(ザルツブルク)
2-1 64分 ハカン・チャルハノール(PK/インテル)
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By サッカーキング編集部
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