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【バルサ復活のキーマン②】マルク・アンドレ・テア・シュテーゲン「難攻不落の守備を支える最後の砦」

2018.04.24

 今シーズンのバルセロナで最も変わったのは“守備”の部分だ。リーグ戦29試合終了時点で13失点は、リーグ最少の数字。昨シーズンの同時期と比較すると失点数は「13」も少ないうえ、得点数(74)は全く同じ。守備力の向上が快進撃の原動力となっているのは明らかだろう。

 その中心にいるのが守護神のテア・シュテーゲンだ。ここまでリーグ戦全試合にフル出場し、アトレティコ・マドリードのヤン・オブラクと並んで18ものクリーンシートを記録。1試合の平均失点が最も少ないGKに贈られる「サモラ賞」の初受賞も視野に入ってきた。

今季はリーグ戦全試合にフル出場し、18回のクリーンシートを記録 [写真]=Getty Images

 昨シーズンまでのバルサは攻め勝つことで結果を残してきた。しかし、現在のチームは失点を抑えて負けないことで好調を維持している。リーグ戦無敗は守備が安定した成果であり、守護神の貢献度は計り知れない。第10節アスレティック・ビルバオ戦では好セーブを披露し、地元紙から唯一の10点満点を与えられた。昨年11月に行われたチャンピオンズリーグのユヴェントス戦でも敵地でゴールを許さず、グループステージ首位通過の立役者となった。「彼の一番の武器はミスを犯さないことだ」。ドイツ代表のチームメート、トニ・クロースがそう語るように、自ら招いた失点は皆無に等しい。攻撃の起点ともなる“バルサのGK”としての能力にも不足はない。「世界最高の守護神」との呼び声も高く、それが今シーズンの出来を物語っている。

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