ドイツでも高い評価を受けている清武弘嗣 [写真]=原田亮太
現地8月9日のバイエルン対ボルシアMGの一戦で、ブンデスリーガの2013-2014シーズンが開幕した。ドイツ誌『キッカー』のキム・デンプフリング記者がサッカーキングの取材に応え、ニュルンベルクに所属する日本代表MF清武弘嗣のドイツ2シーズン目についてコメントした。
同記者は昨シーズンの清武のプレーぶりを、「ニュルンベルクの司令塔として記録したアシストは『10』。清武はセットプレーのキッカーとしていくつもの決定機を生み出し、チームにとって値千金のゴールを何度も演出した」と評価。続けて、「しかし一方では、彼自身に関する『決定力不足』が指摘された。相手ゴールに近い攻撃的なポジションでプレーしながら、自らゴールネットを揺らしたのは4度のみ。シーズン開幕前に彼自身が宣言した『10得点10アシスト』のノルマには遠く及ばなかった」とコメントした。
また、今夏に清武に対して高額オファーが届いたことを例に出して、清武の評価の高さについて解説した。
「それでも、昨シーズンのパフォーマンスで清武のネームバリューが上がったことは間違いない。その証拠に、かつてドルトムントのMFとしてチャンピオンズリーグ制覇を経験したポール・ランバート率いるアストン・ヴィラがこの夏、清武獲得のために1000万ユーロ(約13億円)の資金を準備したのである」
しかし、ニュルンベルクはオファーを拒否。結果として、清武のチーム内での評価の高さも浮かび上がる結果となった。
「この一連の事実によって明らかになったのは、ニュルンベルクというクラブの健全な金銭感覚だけでなく、このチームにおける清武のポジションが不動であるということだ」
清武の所属するニュルンベルクは、10日に行われるブンデスリーガ第1節で敵地でのホッフェンハイム戦に臨む。
なお、キム・デンプフリング記者の展望記事は『ワールドサッカーキング 2013-2014シーズン選手名鑑・開幕版』に掲載されている。