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「持ち味は試合で出さないと…」絶好調の仲川、横浜FMを勝利へ導く

2018.06.02

公式戦2試合連続ゴールを挙げた仲川 [写真]=J.LEAGUE

 直近のリーグ戦3試合にスタメン出場し、5-2で勝利した第15節のV・ファーレン長崎戦では2得点の大活躍。J2への2度の武者修行を終えて帰ってきた仲川輝人が、今、横浜で沸騰中だ。

 2018 JリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフステージ第1戦が行われたニッパツ三ツ沢球技場。ヴィッセル神戸に先制点を奪われたが、横浜FMは大津祐樹の得点で同点に追い付く。

「セットプレーからの失点だったけど、そこまでの入りとしては悪くはなかった。自信を持ってプレーしていたし、点を取れると確信していた。そこで(大津)祐樹くんが点を決めてくれたことで、チームとしての流れも良くなった」

 そう振り返った仲川が、1-1で迎えた30分に魅せた。

「持ち味は試合で出さないと意味はない」と言い切った仲川。相手ボールを拾うと、その持ち味を存分に発揮するドリブルで自ら持ち上がる。相手DFを、小気味良いリズムを刻むドリブルでかわし、そのまま左足を振り切った。

「相手が切り返す前にボールが伸びて、相手が食い付いてきたというのもあって、そこでストップじゃないですけど、かわせれば、左足にも自信を持っているので、そのシュートコースがある中でうまく(相手を)かわせて良かったなと思う」

 仲川のゴールで逆転に成功した横浜FMだったが、55分に神戸に同点に追い付かれた。そして再び、仲川に見せ場がやってくる。

 69分、右サイドバックの松原健から裏にボールが出ると、それに反応した仲川が裏へ抜け出す。ピタっと止まって切り返して中央へ折り返すと、フリーで走り込んできた天野純が利き足とは逆の右足で冷静に流し込んだ。

「(松原)健からの裏へのボールが良かったので、そこで裏が取れた。相手DFが中を3枚で潰しているのが見えたので、切り返してマイナスのボールを『打ってください』と(天野に)出した」

 ボールを持つことでスタンドを沸かせることができる選手。4-2で勝利したこの試合で、仲川は自身の存在を証明できたのかもしれない。

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