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浦和が逆転勝利で決勝に前進 FC東京はホームの“ジンクス”に屈する/ルヴァン杯準決勝

2016.10.05

敵地で逆転勝利を収めた浦和レッズ [写真]=三浦彩乃

 2016JリーグYBCルヴァンカップ準決勝第1戦が5日に行われ、FC東京浦和レッズが対戦した。

 2009年以来3度目の大会優勝を狙うFC東京は、準々決勝でアビスパ福岡を破って準決勝に駒を進めた。しかし、FC東京はホーム・味の素スタジアムでの浦和戦を苦手としており、2004年9月23日以降一度も勝利を挙げられていない。今回はジンクスを破っての決勝進出を目指す。一方、浦和は2003年以来13年ぶりの大会制覇を目指す。直近の試合でもガンバ大阪に4-0の快勝を収めるなど、Jリーグでも好調を続けており、年間順位、セカンドステージともに首位に立っている。なお、この試合は代表期間中の開催のため、FC東京はDF森重真人とDF丸山祐市、浦和はGK西川周作、DF槙野智章、MF柏木陽介といった主力選手を欠いた中で臨む。なお、同試合では準々決勝で退席処分となった浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督がベンチ入り禁止となり、堀孝史コーチが指揮を執る。

 試合開始からペースを握ったのは浦和。6分、左サイドの森脇良太が深い位置からクロスを入れると、ニアでズラタンと李忠成が潰れ、最後は李からパスを受けた関根貴大がダイレクトシュート。しかし、ここはGK秋元陽太が横っ飛びでなんとかセーブした。続く19分、阿部勇樹が前線に入れたボールを李、ズラタンとつなぎ、最後はエリア手前に走り込んだ武藤雄樹が右足シュートを狙ったが、ここはゴール左に外れてしまった。

 FC東京は35分にビッグチャンス。左サイドの中島翔哉が前線にスルーパスを送ると、中央から斜めに走り込んだ羽生直剛がエリア内でボールを受けて落とし、最後は前田遼一がシュートチャンスを迎えたが、ここは那須大亮が必死のブロックでシュートを打たせない。このまま0-0でハーフタイムを迎えた。

 後半立ち上がりに先手を取ったのはFC東京。49分、右サイドの室屋成がクロスを上げると、ニアの羽生がバックヘッドですらし、最後は東慶悟がヘディングシュート。これがゴール左に決まり、FC東京が先制に成功した。

 リードを許した浦和は、61分に李を下げて高木俊幸を投入した。しかし、次のチャンスを作ったのもFC東京。67分に相手DFの裏に抜け出した中島がエリア内左から左足シュート。しかし、ここはGK大谷幸輝が好セーブで追加点を許さなかった。浦和は70分に関根、72分にズラタンを下げ、平川忠亮と興梠慎三を投入。3枚の交代カードを使い切り、同点ゴールを目指す。

 浦和にとって待望の得点が生まれたのは77分。左サイドでボールを持った興梠が高木とスイッチすると、ボールを受けた高木がエリア手前左45度の位置からミドルシュート。カーブのかかったシュートがゴール右上に決まり、浦和が同点に追いついた。

 同点に追いつき勢いに乗る浦和。80分、中盤でボールを受けた高木が右サイドへ展開すると、これを受けた平川がドリブルでカットインし、エリア内へグラウンダーのパスを入れる。これを武藤が右足でゴール左に流し込み、浦和が逆転に成功。交代3選手の連携で2ゴールを奪う、采配的中となった。

 このまま浦和が2-1でFC東京を下し、決勝進出に向けて大きく前進した。一方、FC東京は“ジンクス”を破れず、ホームでアウェーゴールを2点献上する厳しい状況に追い込まれた。

 第2戦は9日に浦和のホームで開催される。

【スコア】
FC東京 1-2 浦和レッズ

【得点者】
1-0 49分 東慶悟(FC東京
1-1 77分 高木俊幸(浦和)
1-2 80分 武藤雄樹(浦和)

By サッカーキング編集部

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