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G大阪が激闘制し2連覇に前進…PK戦の末に名古屋を下しベスト4進出

2015.09.06

 2015Jリーグヤマザキナビスコカップの準々決勝第2戦が6日に行われ、名古屋グランパスガンバ大阪が対戦した。

 2日に行われた第1戦は、G大阪のホームで1-1のドロー。そのため、今試合で勝利を収めたチームが準決勝進出となる。また、スコアレスドローだとアウェーゴールを挙げている名古屋に軍配。1-1だと延長戦、それ以上での引き分けだとG大阪が準々決勝突破となる。

 名古屋は、日本代表に招集されたFW永井謙佑と、スロヴェニア代表に選ばれたFWノヴァコヴィッチが不在。昨季王者のG大阪も、代表に選出されたGK東口順昭、DF丹羽大輝、DF米倉恒貴、FW宇佐美貴史の4名が欠場している。

 試合は開始7分、ホームの名古屋が先制に成功する。高い位置で相手のパスを奪った野田隆之介がそのまま持ち上がり、ペナルティエリア内左でパスを選択。これは相手DFにカットされるも、野田が自らこぼれ球を拾うと、エリア内中央に切り込んで右足シュートをゴールに突き刺した。昨季から名古屋に加入した野田は、負傷で同シーズン出場ゼロに終わるが、第1戦で移籍後初出場を果たすと、初ゴールも記録。今試合は、ホーム初出場で2試合連続のゴールを決めた。

 追いつきたいG大阪は10分、倉田秋からの浮き球のパスに、エリア内右のパトリックが頭で折り返す。中央へ走り込んでいた阿部浩之が、右足でのジャンピングボレーを放つが、クロスバー上に外れた。19分には、相手のトラップミスからボールを奪ったパトリックが、自ら持ち上がりエリア内右で強烈なシュート。だがこれはGK楢崎正剛の好セーブに阻まれた。

 雨が激しくなる中、41分にG大阪が試合を振り出しに戻す。阿倍からのパスを中央で受けた遠藤保仁が、エリア内右にラストパス。それを受けた阿部がワントラップから右足を振り抜くと、シュートはゴール左隅に決まった。G大阪が追いついて、前半は1-1の同点で折り返す。

 後半に入ってG大阪は54分、右サイドに抜け出したパトリックが中央に折り返す。ファーサイドを走り上がっていた遠藤が右足のダイレクトシュートを放つが、楢崎に弾き出された。名古屋は57分、川又堅碁を下げて田口泰士を投入。負傷離脱していた田口が復帰を果たした。

 G大阪は62分、オ・ジェソクがエリア内右に抜けだすと、中央に切り込んでシュート。だがこれも楢崎に阻まれ、逆転とはならない。一方の名古屋は69分、味方の落としを受けた田口が、エリア手前右からシュートを放つと、GKを越すが、ゴールライン上へカバーに入っていた岩下敬輔にブロックされた。G大阪は76分、途中出場した大森晃太郎が負傷し、リンスと交代になった。

 膠着状態が続く中、90分、敵陣中央の右サイドでFKを獲得した名古屋は、田口からのボールに、ファーサイドで矢野貴章が頭で合わせるも、シュートはGK藤ヶ谷陽介に正面でセーブされた。試合はこのままタイムアップ。90分で決着がつかず、延長戦に突入した。

 延長前半の94分、ついに試合が動く。右CKを獲得したG大阪は、遠藤からのボールに、中央の岩下がヘディングで合わせてゴールネットを揺らした。G大阪が延長戦の立ち上がりに逆転した。99分、早く追い付きたい名古屋は、矢田旭に代えて望月嶺臣を投入。名古屋は102分、左サイドからのクロスに、ファーサイドを駆け上がった小川佳純がダイビングヘッドで合わせるも、シュートは枠の右に外れた。

 すると延長前半終了間際の105分、攻撃に参加していた田中マルクス闘莉王が、右サイドの小川からのクロスを頭で叩き込み、またも同点となった。そのまま延長後半に入り106分、名古屋は右サイドからの折り返しに望月がダイレクトでシュートを放つが、またもゴールライン上の岩下に頭で弾き返された。108分には、左サイドで獲得したFKで、田口のボールをニアで小川がわずかに頭で触るが、シュートは右ポストを叩き、得点とはならない。

 名古屋は120分、PK戦に備え、楢崎を下げてGK高木義成をピッチに送り出した。延長戦は両者譲らず、このまま2-2で終了。延長戦ではアウェーゴールがカウントされないため、決着はPK戦に。

 同大会史上最長の11人目まで突入したPK戦は、先攻の名古屋が2人失敗したのに対し、G大阪は10人が成功。この結果、G大阪が2年連続のベスト4進出を果たした。

 勝ち上がったG大阪は準決勝で、アルビレックス新潟と対戦。準決勝第1戦は10月7日に、第2戦は10月11日に行われる。

【スコア】
名古屋グランパス 2-2(2試合合計:3-3/PK戦:9-10) ガンバ大阪

【得点者】
1-0 7分 野田隆之介(名古屋)
1-1 41分 阿部浩之(G大阪)
1-2 94分 岩下敬輔(G大阪)
2-2 105分 田中マルクス闘莉王(名古屋)

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