2013.11.02

決勝で敗れた浦和のペトロヴィッチ監督「サポーターに申し訳ない」

ペトロヴィッチ
戦況を見つめる浦和のペトロヴィッチ監督 [写真]=山口剛生

 ヤマザキナビスコカップ決勝が2日に行われ、浦和レッズと柏レイソルが対戦。前半終了間際に挙げた工藤壮人の得点を守り切った柏が、14年ぶり2度目の大会制覇を果たした。

 試合後、敗れた浦和を率いるミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、会見で以下のようにコメントしている。

「非常に悔しく、そして非常に痛い敗戦だった。決勝という舞台で負けてしまって悔しい気持ちでいっぱいだ。ご覧の通り、我々は相手にひけをとったゲームをしたとは思わない。前半は相手が守備的で我々の攻撃を守って、ボールを奪ってからカウンターということを狙っていた。相手が非常に守備的な戦術をとってきたが、我々も攻撃的に点を取ろうという姿勢を見せた。ただ、立ち上がりは慎重に入ったという部分はあった」

「前半のアディショナルタイムに、おそらく相手の1本目のシュートだったと思うが、失点してしまった。後半はリードされていることもあり、攻撃的にリスクを負って攻撃を仕掛けた。チャンスも多く作れた後半ではあったが、残念ながら得点できずに敗戦をしてしまった。決して敗戦を大きな悲劇としては捉えていない。決勝という舞台で、堂々と我々の戦いをしたと思っているし、自分達のベストを選手達は尽くしてくれたと思っている。決勝を戦ったJ1の18チームの内の2チームだから、強いチーム同士の戦いでどちらが勝利してもおかしくないというゲームの中で戦った。我々は負けてはしまったが、堂々とした戦いぶりだったと思っているし、胸を張りたい」

「今日も浦和レッズのサポーターがたくさん来てスタジアムを真っ赤に染めてくれたが、本当に負けたことに関してはサポーターには申し訳ない気持ちでいっぱいだ。ただ、我々、浦和レッズというクラブがJ1で、どれぐらいのポテンシャルを持っているクラブかということが、改めてわかったのではないかと思う。我々は今日が最後の決勝の舞台とは思っていない。また必ず決勝の舞台に駒を進めてサポーターに優勝というものを捧げたいと思っている。今日は負けてしまって、サポーターには本当に申し訳ないと思っている」

―先に関口訓充選手をサイドに入れて、その後にマルシオ・リシャルデス選手を入れたが、どのように試合を変えていこうというプランだったのか?
「関口に関しては、スピードのある選手でサイドからの攻撃を仕掛けて、サイドからの攻撃を活性化させようという意味で、最初に交代させた。マルシオに関しては、素晴らしいシュートを持っている選手。後半のああいった時間帯でFKないし、ミドルシュートあるいは彼の持っている攻撃的なものを生かしてゴールをこじ開けにいこうとして交代させた」

―柏があれだけ守備的にやってくることは予想できたことか?
「もちろん予想はしていた。昔、広島で監督をしている時代や浦和で監督をしてから、相手が非常に守備的な戦い方をしてくるということは慣れているし、そして今日もそういった展開になるのかなという予想はしていた」

―リーグ戦で4試合残っていて逆転優勝できるチャンスはあると思うが、残り試合への決意は?
「やはり片方のチームだけがサッカーをしようというのは、なかなか難しい。我々はピッチの上では相手を上回れていたが、負けてしまった。それがあるのもサッカーだと思っている。非常に悔しい敗戦ではあったが、我々は残りの4試合に気持ちを切り替えて戦っていかないといけないと思っている。悲しいのは今日までで、明日からはしっかりと気持ちを切り替えて次の戦いに向けて準備をしていかないといけないと思っている」

―試合終了間際、興梠慎三選手のノーゴールの判定については?
「みなさん御存知の通り、日本では公の場でレフェリーの批判するようなコメントというのはあまりできない環境なので。私自身もはっきりとあれがオフサイドなのか、そうでないのかは今の段階でコメントすることはできない。ただ、私が試合後にレフェリーに『お疲れ様でした。おめでとうございます』という挨拶をした後、『あの判定はオフサイドで間違いないですか』と質問をしたが、彼は自信を持って『あれは間違いない』とコメントしていた。ヨーロッパであれば、例えばスタジアムをレッズファンが70、80パーセントを占めるような雰囲気の中、あのシーン、副審がオフサイドと旗を上げていなかったような状況で、レフェリーが自信を持ってゴールを取り消すという判定を下すことには非常に勇気があると思うし、そうしたことは彼の判断でしょう」

「例えばドイツでこういったファイナルで、あのゴールが本当は認められなければいけないような場面であったとしたら、そのレフェリーはその後おそらく自分のキャリアを終えないといけないような状況にあるのがドイツ。それぐらい重要な戦いでの、判定だったと思う。もちろん、彼が正しい判定をしていたならば、私は幸せで素晴らしいと称賛の言葉を述べたい。ただ、あの場面であの判定をできたことは、彼は本当に大きな勇気を持ったレフェリーだと思う」

―後半、誰が相手のカウンターのマネジメントを?
「我々は負けていたこともあり、非常に大きなリスクを負って攻撃を仕掛け続けた後半だったと思う。もちろん、後半最後の方に何回かカウンターのシーンがあり、決定的なシーンがアディショナルタイムに入ってからあった。最後の方に最も大きいリスクをかけて攻撃を仕掛ける時間帯以外は、我々は比較的攻撃をしながらも相手のカウンターに備えるリスクマネジメントはできていたのではないかと思っている。そういう中で、原則的には相手が1トップで1人残るような状況だったと思うが、そこもケアしながら攻撃をしかけて奪われたら早い切り替えで相手にカウンターをさせないことはできていたのではないかと思う」

―またしてもタイトルを取れなかったが、日本でタイトルを取るには何が必要だと思うか?
「そういった質問が来るとは思っていた。私はこういう舞台で敗者になる監督というレッテルを貼られてしまうかもしれない。日本では数として数えられていないタイトルがあるとすれば、ゼロックススーパーカップであり、あるいはJ2の優勝かと思う。私は一応、あまり重要視されていないとは思うが、J2優勝、そしてゼロックスというのは過去に獲ったことはある」

「私個人としては、天皇杯決勝で鹿島に決勝で負けたことは完敗だったと思っている。過去のナビスコカップ決勝に関しては広島時代に、90分まで2-1でリードしていたが、アディショナルタイムに入って失点をして、延長に入ってから5-3で負けたという試合があった。今日もナビスコカップ決勝の舞台で負けた。私は広島を6シーズン率いて、離れた後に広島はリーグ優勝した。非常にいい交代をしたのが広島かなと思う。もしかしたら浦和の強化部がもう少し私に監督をやらせて、そして私を代えてその後に優勝しようかなともしかしたら目論んでいるかもしれない。ただ、私はそれを悲観していない。私自身はここを解雇されたとしても、次のチームに行って、またゼロからいいチームを作る自信がある。ただ、もう1チームぐらい行ったら、もしかしたらそろそろ引退しないといけないのかなと思う。引退して老後の生活を送るというのもなかなか悪くはないとは思う。ただ、私自身はこの浦和で必ずタイトルを獲れると思っている」

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