2013.11.02

4季連続タイトル獲得の柏指揮官「勝つ監督の条件は、選手との信頼関係」

ネルシーニョ
柏をナビスコ杯優勝に導いたネルシーニョ監督 [写真]=山口剛生

 ヤマザキナビスコカップ決勝が2日に行われ、浦和レッズと柏レイソルが対戦。前半終了間際に挙げた工藤壮人の得点を守り切った柏が、14年ぶり2度目の大会制覇を果たした。

 2010年のJ2、2011年のJ1、2012年の天皇杯に続き、4年連続でチームにタイトルをもたらした、柏のネルシーニョ監督は、会見で以下のようにコメントしている。

「両チームとも、全てを出して戦って競い合ったゲームだったと思う。レイソルは個人の気迫、チームとしての戦術、つらい時間が長かったが崩れることなく個人個人が対応してくれた。その結果、優勝に収まったと思う。前半から守備、そこからカウンターという形が我々にとって主な流れだったが、後半の追加点のチャンスでのクオリティを突き詰めることなどはあるが、今日はこういう結果だから選手達に伝えてきたことを彼らが信じて実行してくれたことを感謝したいと思う」

「土曜の試合で敗れた後、皆さんの前で私が話したことが本当に証明されたと思う。あのときは負けたが、選手達の相手のやり方に対する理解度や自信が深まり、負けはしたが、いいものが残ったと。それが今回の大事なナビスコのファイナルを取るために、選手達が出してくれて、結果につながった。本当に選手達を心から祝福したいと思っている」

―選手のメンタル面をどのように評価しているか?
「彼らとは4年間ともに歩いてきて、常に聞く耳を持ち、それを信じて実行し続けてきている。各大会の目標が、勝つことに変わってきているチームで、マインドもタフになっている。何よりも大事なことはそれぞれがチームのために戦術やゲームプラン、規律を重んじるという気持ちを一人残らず持っている。そういう積み重ねがまたひとつ彼らと一緒に勝ち取ったタイトルにつながった」

―後半頭に藤田優人選手に代えて太田徹郎選手を投入した理由は?
「理由はけが。ご覧になったと思うが、接触でひざをひねり、その後も彼は気持ちの強い選手だからやれるところまで乗り切ってやってくれた。しかし、ハーフタイムに本人からもドクターからもストップが入った。だから、交代をせざるを得なかった。テツに関しては、練習などでずっと話しながら伝えているので、特に違和感もなく入れたと思うし、よくやってくれたと思う」

―選手達が最後の最後まで、主体的に体が動くようにさせるにはどうさせているのか?
「今日のゲームに関して言えば、ハーフタイムに選手と、後半45分は更に圧力をかけられる、守る時間が増えるという話をした。相手もパスを回すことが上手く、ハーフコートからアタッキングゾーンまでの質は非常に高い。我々も我慢強く、あせらず、状況を把握しながら常に声を出すと。いつも言っていることを今日も繰り返して伝えた。ああいうチームでも攻め疲れは出てくるだろうし、我々がしぶとく守って、球際のところで負けない強さ、一つひとつの細かい局面で選手は精神的なダメージを食らう。守備をしながらでもそういうダメージを与えることができるはずだと思っている」

「それは彼らと歩んできた時間で伝えてきて、そういうディティールを知っている。その大事さも知っているし、今日はファイナルということで、更に彼らがしっかりと意識して研ぎ澄ませて臨んだと思う。前半は後半よりもそういう面での対応はあまりよくなかったが、前半より後半に守備を修正して、逆に相手は後半のほうが攻撃のボリュームは上がってきたが、選手達は最後まで、特に後半はよくやってくれたと思う」

―今日は大谷秀和選手が不在で、その代わりを茨田陽生選手に務めさせた。この1週間、茨田選手にどのように指導して、今日のパフォーマンスをどのように評価しているのか?
「茨田は元々レギュラー格の選手として認めている。特にボランチやシステムを使い分けるときに、彼には非常に助けられている。今回は準備段階で大谷が出られないと。そこで大谷が出たこの間のレッズ戦をしっかりと分析して、自分の役割を確認してもらった。彼は元々センスがあり、今日のゲームでは状況を見て守備のところで非常に体を張るところ、後は上手くスペースを消し、勝利に大きく貢献してくれた」

―谷口博之選手を入れた理由と、09年に就任して10年から何かしらタイトルを獲得しているが、優勝できるチームと監督の条件は何か?
「谷口を起用した件だが、このシステムは元々、キャンプのときから少し練習をはじめていたが、当時はまだ試合に使えるような満足するレベルではなかったため、結局はなかなか使う機会をもたずにきたが、シーズンの色んな試合や状況で戦っていく中、チームで解決策を探して鈴木大輔の能力を発見できた。そこからあのシステムでいいレベルまで上がってきて、それを使ってきた中での大輔の欠場だった」

「大事にしたかったのは3バックの1枚はボールを持って組み立て役ができる能力、特長が必要だと。特に相手が1トップの時は、そういうビルドアップの仕方が生きてくると思う。なので、大輔の穴を他のセンターバックで埋めるよりも、元々器用なボランチで上にも強いグチを起用していこうという考えがあった。準備期間で彼とも話しながら、できる限り理解を深めてもらった。入りは非常に良かったと思うが、1枚イエローカードをもらった後、一対一の対応でちょっと臆病になってしまったという印象を受けたが、非常にいい仕事をしてくれた」

「勝つための監督の条件は、答えられることはとてもシンプルで、選手との信頼関係。あとは尊敬しあう、尊重しあうリスペクトの関係。それがあれば迷いなく選手達はミッションを実行してくれる」

―得点は前半終了間際のいい時間帯に、早めのクロスを入れてのゴールだった。狙い通りの得点だったか?
「試合前に優人とジョルジ・ワグネルに要求したことの1つで、彼らのサイド、左右から危険なクロスを入れることを要求した。ゴール前の3人という数を生かすためにはクロスの質とクロスのタイミングを全て含めて、個人の判断を高める必要があるということを練習から改善点として挙げてきたので、色々とイメージして練習してきている得点するオプションのひとつを彼らがあのタイミングで実行してくれたと見ている」

「やはりファイナルでは勝ったチームがどうしても目立ってしまうが、私は相手のペトロヴィッチ監督の率いるチームはサッカー人生の中で一番難しいチームだと思う。戦術やリーグ内での個人の質、そういうチームを束ねて整理されたサッカーができていると。彼の監督としての才能は非常に素晴らしいと思うし、同時に彼のような才能とともに日本サッカーで仕事ができていることを誇りに思う」

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