「練習は大変」…勝利の一因はチーム力…守護神・権田もW杯出場に喜び「これが日本の良さ」

　日本代表GK権田修一（清水エスパルス）が、24日に行われたFIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選のオーストラリア代表戦を振り返った。

　権田はフル出場で最後尾からチームを支えクリーンシートに貢献。日本代表は途中出場の三笘薫が終盤に2ゴールを挙げ、2－0で勝利し、7大会連続7度目となるW杯出場を決めた。

　試合後にメディアの取材に応じた権田はまず現在の心境について、「試合前は勝ちに行くというところ、今日も勝ち点3を取るための準備をして試合に入りました。あの時間はキープしても良い時間だったかもしれないですけど、相手が隙を見せたときにアグレッシブに攻めることが最後につながりました。結果ですけど、少し後ろが薄いといったリスクもありましたけど、しっかりアグレッシブにやり切ってよかったと思いますし、このチームの良さだと思います。このあとのベトナム戦でも継続したいです」と試合を振り返った。

　また同選手はワールドカップ行きが決まった瞬間についても言及。率直な胸の内を語りつつ、後進への機会として途絶えさせてはいけないと語った。

「嬉しかったです。あとはホッとしました。僕自身98年のフランスワールドカップの時ちょうど小学校3年生か4年生くらいで、今の息子くらいの年なんですよ。最近息子の練習を見に行って、純粋に楽しんでいるところを見ることが多いんですが、僕が小学校の時に見て、フランスワールドカップはサッカーや日本代表に憧れた大会だったので、僕がそれを途絶えさせてはいけないし、こどもたちがワールドカップに触れる場というのを絶対に作ってあげないといけないなと強く思っていたので、そういう意味でもホッとしました」

　また、同選手はチームの厚みについてもコメント。「練習は大変です。正直、前日練習である程度スタメンとサブが見える中、スタメンではないという選手にもいろいろな思いがあると思うんですけれど、その中でも全力でやってくれますし、いろいろな思いを持って代表活動に集まってきています。メンバーを外れてしまう選手もいる中で、だからこそこれが日本の良さだなと。誰一人試合出ないんだったら練習やりませんという選手はいないし個人の成長やチームを勝たせるために全員がやっているということは（良いことだと思います）」と練習からレベルアップに励む様子を明かした。
　
　これでワールドカップ出場を決めたが最終予選はもう1試合残っている。今年開幕する本戦に向けて時間は残されていないなかで、貴重な試合に向けて権田は「僕は次のベトナム戦に勝つこと考えてないですし、何カ月も先を考えられるほど器用ではないので、ベトナム戦まで4日間、移動もあるのでいいコンディションを作って、というのをこれからも積み重ねてこれからもやっていきたいと思います」と意気込みを語っている。