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「日本サッカーの大一番」で得点の田中碧、課題も口に「勉強というか反省もあります」

2021.10.13

攻守に貢献した田中碧 [写真]=金田慎平

 日本代表MF田中碧が、12日に行われたFIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選・グループB第4節オーストラリア戦後のメディア対応に臨んだ。

 8分に自身の代表初得点でチームに先制点をもたらしたほか、攻守に幅広い活躍を見せてフル出場で2-1の勝利に貢献。田中は最終予選初出場のプレッシャーがあるなか、反省点があったとも語りつつ、結果を残せたことへの手応えを示している。

「(代表に)選ばれたときから出たいっていう気持ちはもちろんありました。サウジ戦も出れはしなかったですけど、常に自分がやってやるっていう気持ちは持っていた。そのなかでこういう状況の試合で自分を選んでもらえた。自分もやらなきゃいけない責任っていうのは間違いなくありますし、ここに素晴らしい先輩方がたくさんいるなかで、初招集で選んでもらったからには勝たなきゃいけないなと。本当に点を取ることだけを考えてプレーしていたので、まあ点を取れてよかったなと思います」

「正直、僕の人生のなかでも、多分これ以上に緊張することないだろうなっていうくらい。責任もそうですし、日本サッカーの進退がかかっていた試合でもあるので、本当にこの試合が終わって引退してもいいやって思えるくらい後悔のないようなゲームをしたいとは思っていました。そういう意味では本当に自信をもってプレーしました」

「本当に日本サッカーの大一番に初先発。自分より素晴らしい選手がたくさんいるなかで、本当に限られた選手しか立てない舞台に立たせてもらったっていうのは、これからもそうですし、今までもこれ以上の舞台っていうのは多分ないと思っているので。本当に緊張はしました。正直、悪くても良くてもやっぱり自分の力を出すっていうのは変わらないし、ダメだったらダメでしょうがない。それくらいの覚悟をもってやっていたので。自分の全力は出せたのかなとは思います。もちろん質には満足してないし、いろんな選手に迷惑かけたなっていう部分もあるので。ただ、まず勝てたことでホッとしているっていうのが一番です」

 スタメンに抜擢され、遠藤航、守田英正とともに中盤を構成。プレー面で意識した点については、「自分がいることの意味をピッチで出さなきゃいけない。それはやっぱり自分がボールを触ってもそうですし、触らなくてもボールがしっかりと動いてチームがうまくいくようなプレーをしていかないといけないとは思っていた」と語った。一方、「それをツーボランチの一角で出ると思ってやっていて、今回は4-3-3で少し前でのプレーも増えたので、そこでのクオリティはもっともっと上げていかないといけないなとは感じます」と課題も口にしている。

 続けて、足をつりながらも最後までプレーを続けたことについては、「もちろん90分立ちたい気持ちはありましたけど、最初から。ただやっぱり自分の全力を一秒一秒出し続けることが自分の力的にも必要だと思っていました。100パーセントを出さないと通用しない相手ですし、そういう意味で最初から飛ばしていました。最後、ほぼつりかけてて走るに走れなかったので前線に行きましたけど、そういう強度の部分も含めて、つるまでの強度ももっともっと上げていかないといけないし、それを90分やっていかないといけないっていう意味では、勉強というか反省もあります」と振り返った。

 初共演の選手も多かったなか、連携の部分については「パス一つとっても受け手と出し手の問題がある。慣れてくればより際どいところに立ってボールを出し入れできますけど、初めての選手とやるときは、よりはっきりとした位置を心がけて、なるべくリスクを取らないようには心がけている。そういうのを少しずつ、90分を通してやってくことで信頼関係っていうものが築けると思う。そこを意識しながら。あとはもう喋ることが一番大事だと思うので、そこを心がけながら90分をやっていましたね」と田中。また、「初めて一緒にやる選手もいる試合だったので、100%を求めすぎてもストレスになる。守備もしっかりハメたりといったところがあるので、チームとしても個人としても成長できると思っている。もっと中盤を制圧しないといけないので、まだまだと感じている」と今後の改善点に挙げている。

 さらに田中は、「素晴らしい先輩の経験も大事。若い選手の勢いもときには必要と思っている。僕は勢いでのし上がってきたタイプではないが、少なからず出していかないといけない。苦しい状況だったことは間違いないが、こういう状況を共有することでわかりあえることもあると思います。簡単な試合はないし、W杯に入るのも難しいと思っている。引っ張っていく力をつけないといけないと思っています」と、更なる成長を誓っている。

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