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吉田麻也に人種差別行動、サウジ連盟が謝罪と観客へ「厳格な処分」

2021.10.09

サウジアラビアvs日本は多くの観客が会場に [写真]=JFA

 日本サッカー協会(JFA)は9日、臨時評議員会を開催。終了後、JFAの須原清貴専務理事がメディアブリーフィングを行い、7日に行われたFIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選第3節サウジアラビア代表戦後、日本代表DF吉田麻也がサウジアラビアサポーターの行動に激高した件について言及した。

 吉田は0-1の敗戦後、テレビのインタビューにピッチ近くで対応したが、サポーターの行動を見て怒り、近づいて抗議の意思を示していた。須原理事は「極めて少数ですが、サポーターの不適切な言動があったということで、昨晩チームが帰国したのでスタッフ等を経由しながら情報などを可能な限り正確に確認している」と話し、人種差別にあたるアクションがあったと説明した。

 事象発生直後から国際サッカー連盟(FIFA)から派遣されているマッチコミッショナーやサウジアラビアサッカー連盟(KSA)も把握。速やかに両者と現地のJFAスタッフがコミュニケーションを図り、現地でKSA会長などから直接の謝罪があったことも明らかにした。また、日本時間8日にはKSAから須原理事にも連絡があり、吉田本人、チーム、協会、日本サッカー界全体に対する真摯な謝罪が改めてあったとし、問題を起こしたサポーターに対して厳格な処分を下したとの報告も受けたとした。

「このような事象そのものが発生したことは大変残念ですし、遺憾なこと」「FIFAやAFC(アジアサッカー連盟)に対して、差別や暴力の撲滅に一緒に取り組むことが大前提」としつつ、KSAが迅速な行動をとったこと、吉田が次の試合に気持ちや頭を切り替えて集中すると明言していることなどを鑑み、JFAから大きなアクションをすることは考えていないとコメントしている。

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