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今夜アジア最終予選初戦…オマーンとの通算対戦成績&警戒ポイントをチェック!

2021.09.02

[写真]=Getty Images

 2022年11月にカタールで開催されるFIFAワールドカップの出場権を争う、アジア最終予選がいよいよ幕を開ける。グループBに組み込まれた日本が、市立吹田サッカースタジアムでの初戦で迎え撃つのはオマーン。近年はワールドカップ予選でことごとく対戦してきた相手でもある。

 過去の国際Aマッチにおける両国の対戦成績は、日本の9勝3分け0敗。1988年2月2日、オマーンの首都マスカットで行われた初顔合わせの結果は1-1の引き分け。この試合には井原正巳、柱谷哲二、水沼貴史も出場している。

 日本が初めて世界の扉を開いたフランスワールドカップ予選でも、両者は1次予選で激突。マスカットでは小村徳男の決勝点で日本が1-0と勝利したが、国立競技場では中田英寿が先制点をマークしながら、後半に追い付かれて1-1のドロー決着。どちらも拮抗した好ゲームが展開された。

 最も印象的な一戦は2004年2月18日のワールドカップアジア1次予選。後半アディショナルタイムまで0-0で推移する中、90+3分に久保竜彦が左足で決勝ゴールを挙げ、6万人の大観衆を飲み込んだ埼玉スタジアム2002は沸騰する。のちに「思い切り打とうとしていたが、その瞬間にジーコさんの『シュートはゴールへのパスだ』という言葉を思い出した」と久保が述懐していたのも印象深い。

 直近では2019年1月13日に、アジアカップのグループステージで対峙。今回の最終予選招集メンバーも軒並みスタメンに名前を連ねたゲームは、前半28分に原口元気がPKを沈め、日本が1-0で勝利を収めている。

 現在のオマーン代表の監督はブランコ・イバンコビッチ。2020年1月から現職に就いたクロアチア人指揮官は、フランスワールドカップで母国代表のアシスタントコーチを務めており、日本と戦ったゲームでもベンチに入っていた過去を持つ。なお、2次予選はカタールにホーム、アウェイともに敗れたものの、6勝2分けのグループ2位通過で最終予選へ。ただ、インドやアフガニスタンにも1点差勝負を演じるなど、決して楽に勝ち上がってきたわけではない。

 個々の選手に目を移すと、前線では同国の国際Aマッチ得点ランキング歴代3位に位置するFWアブドゥル・アルマクバリが存在感を示している。今年で32歳になるベテランストライカーは、2次予選も大半のゲームでスタメン出場しており、攻撃の軸としてゴールが期待されている。

 日本のサッカーファンにも馴染み深い、プレミアリーグでも活躍したアリ・アル・ハブシから守護神の座を引き継いだGKのファイズ・アルルシェイディも注目の1人。2019年のアジアカップで定位置を掴み、日本戦でもゴールマウスに立っている。また、2次予選ではチーム最多の7試合にスタメンで登場した、サイドバックのアリ・スライマン・アルブサイディの積極的なオーバーラップには、日本のディフェンス陣も注意が必要だ。

 注目の一戦は9月2日(木)19時10分キックオフ。試合の模様はテレビ朝日系列で生中継、DAZNで生配信される。

文=土屋雅史

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