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長友佑都が感じる日本と強豪国の“大きな差”「日本の選手はボールに意識がいってしまうが…」

2021.05.27

オンラインでの取材に応じた長友

 27日、日本代表DF長友佑都がオンラインでの取材に応じた。

 マルセイユへ昨年8月に加入した長友は今シーズン、リーグ戦25試合に出場。シーズン途中に就任したホルヘ・サンパオリ監督の信頼も勝ち取り、SBだけでなくWBとしてもプレーを重ねるシーズンとなった。

 昨年11月以来の代表メンバー入りとなった長友は「久しぶりの代表でとにかく充実しています。もちろん緊張感があるという意味でも、それを楽しめている自分がいて、すごく充実しています」と率直な心境を語った。現在の状態を問われると「良い状態ですね。マルセイユに行ってから実戦まで9カ月ぐらい離れていたので前半戦は特に苦労しましたが、後半戦はどんどん良くなって試合にも出られるようになりましたし、コンディションは右肩上がりに良くなっていったと思います。もちろんまだまだ満足はできてないですけどね」とコメント。

 自身にとって初となったフランスでのシーズンについては「ライバル選手のケガもありましたが、僕のポジションをできる人も数人いるなかで監督が僕を起用してくれたのは自信にもなりましたし、後半戦になるほどリーグや試合にも慣れて、状態は確実に良くなっていきました」と振り返りながらも、「セリエAを7年半経験してトルコからフランスへ行きましたが、スピード感やフィジカルレベルは明らかに違っていて、僕は約9カ月実戦から離れていたのですごく苦労しました。相手がどう来るかというイメージは湧くんですけど、身体が反応しなかったとか相手がそれ以上のスピードやフィジカルを持っていたこともあって。ただ僕自身も今まで積み重ねてきたものを継続し、徐々にコンディションを戻していき相当な試合数も出れましたし、まだやれるなという自信も持てました」と、リーグ・アンへ適応する際の苦労などを口にした。

 日本代表としてはこれまでW杯に3大会連続で出場し、“ベスト8の壁”に2度阻まれてきた長友。その悲願については「僕も過去のW杯の試合や自分たちの試合を見て、トップレベルの試合を日々研究してきました。(ロシアW杯の)ベルギー戦も見て、日本代表は善戦したと言われるんですけど、正直言って全然善戦してなくて、内容的にはすごい厳しいものだったと思うんですね。全然惜しくなかったなと」と本音を語った。さらに「何が足りなかったかと考えたり学んだりしていますが、ボールが目的地となる日本人と未来に繋がるトップクラスの選手たちという、この大きな差を目の当たりにしたんです。結局トップレベルの選手たちは1秒2秒の先と繋がってプレーができているのに対して、日本の選手は『現在』というか、ボールに常に意識がいってしまう。もちろんそれも大事なんですけど、でもサッカーはゴールを取るために未来に繋がらないといけませんし、この差は非常に大きいなと感じています」と自身の考えを語った。

 そして森保ジャパンの印象を問われると「基本的にSBもWBも運動量があって、質も高く攻守をこなさないといけません。どこもチームもそうで僕は慣れていますが、とにかく攻守にハイレベルでできる選手じゃないと難しいと思いますね。あと僕自信には経験があるので、それは付加価値としてチームに提供できると思っています」とコメント。個人のプレーに関しては「ピッチの上でしっかりと守備ができて、攻撃でも得点に絡むプレーを見せないと厳しくなってくると思っています。若い選手にも良い選手がたくさんいて競争も激しくなっていくと思うので、自分自身も負けないように覚悟を持って戦いたいと思っています」と強い思いを口にした。

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