2019.11.16

久保建英&堂安律が2シャドーを形成か…U-22日本代表、国内初陣のスタメンは?

東京五輪世代は初の国内実戦に挑む(メンバー、布陣は予想) [写真]=Getty Images
1968年生まれ、栃木県出身。1993年に(株)ベースボール・マガジン社に入社し、2004年からワールドサッカーマガジン編集長、週刊サッカーマガジン編集長を歴任。現在はフリーランスとして活動中。

 いったい、誰がU-22日本代表のスタメンに名を連ねるのか。そりゃ当日のコンディション次第でしょ――と言ってしまったら身もフタもないというわけで、過剰な期待や妄想、独断と偏見の類をご容赦願いつつ「ああだこうだ」と探ってみたい。

 まず、手掛かりは森保一監督が記者会見の席で語った「融合」の二文字。わかりやすく言えば、A代表組とのドッキングだろうか。直近のA代表に招集されていた堂安律(PSV)、久保建英(マジョルカ)、板倉晃(フローニンゲン)の3人を招集リストに加えている。わざわざこちらに呼んでおいてフタを開けたらベンチ――という選択はさすがに無理筋か。使える状態ならスタメン当確と考えていい。

 ならば、残りの8枠はどうか。その前に基本布陣を確認しておこう。A代表とは異なり、こちらでは<3-4-2-1>が定番だ。もちろん、4バックへの対応も可能だが、こちらはあくまでもオプションという位置づけだろう。そこを踏まえたうえで、後ろのポジションから順番にスタメン候補を絞り込んでみたい。

U-22日本代表 予想布陣

DFラインは2名が不参加に

守護神はA代表キャップがある大迫敬介が最右翼となる [写真]=Getty Images


 まずは【GK】から。最右翼は大迫敬介(サンフレッチェ広島)と見て、間違いだろう。何しろ、すでにA代表のキャップまで手にしている。今季のJ1リーグで上位に食い込む広島で不動の地位を築きつつあることを考えても、やはり収まるところに収まるはずだ。

 悩ましいのは【DF】だろう。当初招集リストに名前のあった渡辺剛(FC東京)と町田浩樹(鹿島アントラーズ)の2人がそろって不参加となったからだ。どちらも3-2で勝った10月のU―22ブラジル代表との親善試合で先発しており、今回も3バックの一角を担う有力候補でもあった。残念だが、仕方がない。そこで、あらためて人選を考えてみる。

 3バックの中央は立田悠悟(清水エスパル)か。このチームの常連とも言うべき存在で、例のU―22ブラジル代表との一戦でも先発している。クラブで出場機会が少ないのは気になるものの、最有力と見るのが妥当だろう。

 左はA代表組の板倉か。コパ・アメリカではボランチで起用されたが、このチームでは左の第一選択肢だった。今季はフローニンゲンでもセンターバックで使われる機会が多く、町田の不在も重なれば、動かしようがないか。

 右は実質、原輝綺(サガン鳥栖)と岩田智輝(大分トリニータ)の二択。ポジションの適性や経験値などを考え含めると、大分で3バックの右を担う岩田に分があるか。ただ、空中戦の対応にはやや不安がある。そこをネックと考えれば、追加招集した瀬古歩夢(セレッソ大阪)を左に使って、立田か板倉を右へ回す選択肢もありそうだ。できれば、高さもある本職のセンターバックを使いたい――というのがベンチの本音だとすれば、こちらが有力だが……さて、どうなるか。

右の“キーポジション”は2人がスタメンを争う

右ウイングバックは橋岡大樹(写真)と菅原由勢が争う形に [写真]=Getty Images


 次に【ボランチ】の人選はどうか。キャプテンの中山雄太(ズヴォレ)は鉄板だが、難しいのはもう1枠だ。今年に入って、中山の相棒に急浮上した田中碧(川崎フロンターレ)が負傷のため不参加となった。板倉を持ってくる手もあるが、3バックの状況を考えると、さすがに使いにくい。選択肢は田中駿汰(大阪体育大)と高宇洋(レノファ山口)に絞られるが、後者は追加招集の身。そうなれば、3バックの一角でも使い回せる前者をスタメンに抜擢する流れと考えるのが自然か。

 キーポジションの【ウイングバック】はどうか。左の目玉は遠藤渓太(横浜F・マリノス)だったが、これまた負傷により不参加。本職の菅大輝(北海道コンサドーレ札幌)がすんなりスタメンだろう。右は橋岡大樹(浦和レッズ)と菅原由勢(AZ)の争い。序列で言えば、橋岡が一番手だが、ACLの決勝を含む過酷な連戦を終えたばかりでベストコンディションで臨めるのかどうか。ここは国内組と比べて招集が難しい海外組を優先して、菅原をチョイスするかもしれない。

攻撃の要“1トップ2シャドー”は…

タレント豊富な2シャドーはA代表の常連、堂安律と久保建英が有力だ [写真]=Getty Images


 タレント豊富な【シャドー】は冒頭で触れたとおり、右に堂安、左に久保か。とくに堂安はこのチームに初めて招集されている。森保監督が最も使いたい選手の1人だろう。常連でもある三好康児(アントワープ)とブラジル遠征でテスト済みの食野亮太郎(ハーツ)も楽しみな選手だが、今回はそろって控えに回るか。

 残る1枠は【1トップ】だ。小川航基(水戸)ホーリーホック)がブラジル遠征に続いて名を連ねているが、ここはコパ・アメリカにも出場した上田綺世(鹿島アントラーズ)と前田大然(マリティモ)の二択だろう。海外組を優先するなら前田だが、この世代随一の快足は格好の切り札としても使える。上田もジョーカーとしての実績は十分だが、ゲームを締めくくる展開も視野に入れるなら、前線で相手を激しく追い回す前田の鬼プレスはこれ以上ない盾だろう。端から押し込まれる展開を想定するなら前田の先発に理も利もあるが、今回は生粋の点取り屋である上田を頭から使って、その得点力を十全に引き出す算段か。

 ざっと当日のスタメンを探ってきたが、誰が先発であれ、この試合の最大のテーマはA代表組とのドッキングによる化学反応だ。その良し悪しで、今後の各々の立場も微妙に変わっていく。ともあれ、今回は本格的な融合の第一弾。ゲームを通じて、パズルの輪郭が見えてくるのかどうか楽しみだ。

文=北條聡

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