
今夏、FC東京からレアル・マドリードに完全移籍、さらに1部リーグで経験を積むためマジョルカに期限付き移籍した久保建英。期待の大きさの半面、マジョルカではいまだビセンテ・モレノ監督から完全な信頼を得られておらず、10月31日のラ・リーガ第11節オサスナ戦はベンチ入りしながら出番なしに終わった。そんな久保の現状について、地元スペインの複数のメディアが伝えている。
レアル・マドリードとバルセロナの情報を伝えるWEBメディア『Madrid-Barcelona.com』は「風船はしぼんだのか? マジョルカが久保をゴミ箱送り」という見出しを打ち、久保への期待を風船に例えてこのように報じた。
「久保への期待はマドリードで大きく膨らんだ。彼らは“メッシの再来”を手に入れたという確信を得たいと考えているが、現状でそれは達成できていない」
さらに「指揮官は彼を戦力とみなし、時間を与えたが、レアルが期待したような形には進んでいない」とし、「非常に悪い方向に進んでいると言わざるを得ない」とまで論じている。
[写真]=Getty Images
「(久保は)ゆっくり前進しなければならない」というモレノ監督のコメントを紹介する一方で、「現時点で彼はスポーツ面よりも日本でのマーケティング拡大やビジネスの側面でマジョルカに貢献している」としている。
10月下旬には来シーズンのレアル復帰の可能性が現地で報じられたが、実現のためには現状を打破する必要があるだろう。