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今夜対戦…日本代表の相手、パラグアイ代表について知っておきたい7つのこと

2019.09.05

5日に日本代表とパラグアイ代表が対戦する [写真]=Getty Images

 日本代表は、5日に行われるキリンチャレンジカップ2019でパラグアイ代表と対戦する。2022 FIFAワールドカップ カタール・アジア2次予選のミャンマー代表戦を見据えた重要な強化試合で、結果だけでなく、内容も求められるゲームとなる。その対戦相手、パラグアイ代表とはどんなチームなのか。ここでは、知っておきたい7つの情報を紹介する。

■ランキング上では拮抗

今年7月に発表された最新のFIFAランキングは39位。南米サッカー連盟に加盟する10カ国の中では、ベネズエラ(26位)に次ぐ8番目の位置づけとなっている。日本(33位)よりも低い格付けとなっているが、同ランキング創設以降の“平均順位”は日本と同じ36位であり、力は拮抗していると考えていい。ワールドカップの過去最高成績は、2010年南アフリカ大会のベスト8。しかし、同大会を最後に予選敗退が続いている。

■10回目の対戦

柴崎岳

前回対戦では日本が勝利 [写真]=Getty Images

日本とパラグアイが対戦するのは今回で10回目。過去9回の対戦成績は3勝4分け2敗と、日本がわずかに勝ち越しているが、得失点はいずれも「9」と互角の戦いを繰り広げてきた。なお、PK戦の末に敗れた2010 FIFAワールドカップ 南アフリカの決勝トーナメント1回戦(0-0/PK 3-5)の試合は、公式記録上は引き分けとして扱われる。同試合を含めれば、日本はパラグアイに対して、ここ6試合負けなし(3勝3分け)と相性は決して悪くない。直近の対戦は、2018年6月12日にオーストリアで行われた国際親善試合。2018 FIFAワールドカップ ロシアの開幕前に行われた最後のテストマッチだった。日本は乾貴士の2ゴールなどにより4-2で勝利。この白星で波に乗った日本は本番で快進撃を見せただけに、今回も良い結果を残してW杯予選に弾みをつけたいところだ。

■両監督は東京五輪で再会?

森保一

[写真]=Getty Images

パラグアイを率いるのは、アルゼンチン出身のエドゥアルド・ベリッソ監督。1969年11月生まれの49歳で、森保一監督とは2歳違いだ。2人の共通点は、あと一歩のところでワールドカップ出場を逃したことだろう。森保監督は1993年の“ドーハの悲劇”の経験者。ベリッソ監督は1998 FIFAワールドカップ フランスと2002 FIFAワールドカップ 日韓の両予選に出場したものの、本大会のメンバー入りを逃した。そんな両者は来年の東京五輪で再会する可能性がある。森保監督はすでに五輪世代のU-22日本代表を兼任しているが、ベリッソ監督も同世代のパラグアイ代表を率いることが濃厚だという。五輪出場権をかけた南米予選は来年1月からコロンビアで開催。厳しい予選を勝ち抜き、再び来日を果たせるのか注目が集まる。

■堅守は健在

パラグアイと言えば、伝統的に堅守の国として知られる。日本も参加したコパ・アメリカ2019では、準々決勝で開催国ブラジルに敗戦。PK戦の末に敗れてベスト8に終わったが、90分のスコアは0-0と得点を許さなかった。さらにグループステージでも、アルゼンチンを相手に1-1とロースコアに持ち込み、勝ち点1を奪っている。一方でカタールとの開幕戦では、2-0とリードしながら2失点を喫してドローに終わるなど、勝ち切る強さがないのが課題。実際、今年2月にベリッソ新体制がスタートしてからは、わずか1勝(4分け3敗)。チーム作りの過程にあるとはいえ、結果が欲しい状況だ。

■19人の海外組

今回の日本代表は史上最多19人の“海外組”で構成されていると、大きな話題になっている。実は、パラグアイも今回の来日メンバー23人中19人が“海外組”。欧州クラブに所属するのは5人だけだが、残りの14人もブラジル、アルゼンチン、メキシコ、アメリカといった競争力の高いリーグでプレーしており、タフな選手ばかりだ。前述のとおり、ベリッソ監督もアルゼンチン生まれで“海外組”に相当する。

■双子が揃って来日

今回の来日メンバーのうち目を引くのが、FWアンヘル・ロメロとFWオスカル・ロメロの“ロメロ兄弟”だろう。兄弟といっても、1992年7月4日生まれの双子である。辿ってきたキャリアは異なるとはいえ、プロデビュークラブ(パラグアイのセロ・ポルテーニョ)も、現所属クラブ(アルゼンチンのサン・ロレンソ)も全く同じ。直近のリーグ戦では、オスカルが蹴ったコーナーキックをアンヘルが頭で合わせてゴールネットを揺らし、現地で大きな話題となった。同時出場が叶うかどうかは分からないが、注目すべき存在だろう。なお、MF登録のアレハンドロ・ロメロは彼らと親族関係にない。

■要注意選手は?

アルミロン

ドリブルが武器のミゲル・アルミロン [写真]=Getty Images

パラグアイの堅守の肝となるのは、正守護神のロベルト・フェルナンデスを頂点に、グスタボ・ゴメス、ファビアン・バルブエナ、フニオール・アロンソらのセンターバックで組む“守備の三角形”だ。彼らが屈強なフィジカルを活かしてボールを跳ね返し、速攻につなげていく。攻撃の中心を担うのは、武藤嘉紀とニューカッスルで同僚のMFミゲル・アルミロン。抜群のスピードと卓越したテクニックを織り交ぜたドリブル突破を持ち味とし、左足でのチャンスメイクも非凡なものがある。プレミアリーグではいまだ無得点とポテンシャルを十分に発揮しているとは言い難いが、コパ・アメリカではアルゼンチンを相手に数十メートルのドリブル突破を見せてアシストを記録した。攻撃のバリエーションは乏しいが、個の能力の高さは侮れない。

(記事/Footmedia)

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