2019.06.07

女子サッカーを彩る主役たち…4年に一度の祭典を制するのは?[2019年女子W杯]

[写真]=Getty Images
10年以上にわたり女子サッカーを追いかける気鋭のライター

 今季の女子サッカー最大のイベントである『FIFA女子ワールドカップフランス2019』は、6月7日に開幕を迎える。

 4年に一度行われる女子W杯は今大会で8回目。優勝するのは、以前から女子サッカー大国と言われている国か、近年女子サッカーに注力を始めた国か。2大会ぶりの優勝を目指すなでしこジャパンの活躍はもちろん期待されるが、他の有力チームに焦点を当てながら大会全体を展望していこう。

クラブレベルで強化されたフランス代表

今大会のスター候補、フランス代表FWバレリー・ゴーバン [写真]=Getty Images

 優勝候補の筆頭としては、女子W杯初開催のフランスを挙げたい。女子の欧州チャンピオンズリーグで4連覇中のリヨンを中心に、クラブレベルで強化が進み、2009年頃から代表チームの結果に表れてきた。

 昨夏のFIFA U-20女子ワールドカップフランス2018で、U-20フランス女子代表は4位となり、各ポジションにポテンシャルの高い選手を揃えていたが、今大会に登録されたのはFWエメリーン・ローランのみ。それほどフランスの選手層は厚い。フランス女子代表歴代2位の得点数を誇るFWウジェニー・ルソメ、直近の親善試合でも連続ゴールを挙げている好調なFWバレリー・ゴーバンなどは、今大会のスター候補と言える。

 1月にはアメリカに3-1で勝利しており、5月31日には、開幕戦の韓国を想定して中国を2-1で下し、今大会に準備してきた。2016年リオデジャネイロ・オリンピックではベスト8で敗退するなど、ビッグタイトルからは見放されているが、悲願の初優勝を狙っている。

女王・アメリカ代表には経験豊富な23人が揃う

前回大会女王のアメリカ代表にはアレックス・モーガン(左)とカーリ・ロイド(右)が名を連ねた [写真]=Getty Images

 2017年6月からFIFAランキング1位を守り続けるアメリカも優勝に近い存在だ。日本同様、過去の女子W杯にはすべて出場しているが、特筆すべきはその勝負強さ。過去7回の女子W杯で必ず3位以上に入っており、今大会はチーム史上初の女子W杯連覇に挑む。

 平均年齢29歳は、今大会に参加するチームで最高齢。経験豊富な23人が揃った。前回大会でゴールデンボール(大会MVP)を受賞した36歳のFWカーリ・ロイド、先日発行されたタイム誌で表紙を飾ったFWアレックス・モーガンには、これまで以上に大きな期待が寄せられている。

 大会4連覇を狙って臨んだリオ五輪では、準々決勝でスウェーデンにPK負けを喫する失意を味わったが、そのスウェーデンと同じグループFに入ったことで、チームの士気は高いはずだ。

イングランド代表は驚異的な堅守が武器

イングランド代表はルーシー・ブロンズを中心とした堅守が持ち味だ [写真]=Getty Images

 フランス、アメリカの2チームに続くのは、イングランドやドイツと予想する。

 イングランドは世界ランクを徐々に上げて現在3位。2018年3月には、ドイツを抑えてチーム史上最高位の2位となった。なでしこジャパンが入るグループDのポット1のチームで、欧州最終予選の1試合平均失点は、驚異の0.13点。予選でその堅守を支えたDFルーシー・ブロンズを中心に、今大会も守備が機能すれば、イングランド男子代表として活躍したフィル・ネビル監督が、母国に女子W杯トロフィを初めて持ち帰ることになるだろう。

ドイツ代表は大会攻撃力を誇るが…

アレサンドラ・ポップは直前の親善試合でも連続ゴールを決めて好調を維持している [写真]=Getty Images

 ドイツはリオ五輪で9年ぶりの世界タイトルを手にして復権を印象付けた。欧州最終予選では、8試合で38得点の高い攻撃力を持つ一方、ホームでチェコに敗れる脆さも垣間見える。予選で6ゴール3アシストを記録した得点源のFWアレサンドラ・ポップは、今大会直前の親善試合でも連続ゴールを決めて好調を維持する。

 女子W杯は五輪の前年に開催されるため、強国によっては五輪に向けた強化の場として捉える部分もある。東京五輪のオリンピックスタジアム(旧・国立競技場)で、2020年8月7日(金)11時にキックオフされる決勝を想像しながら、今大会を楽しむのもいいだろう。

 また、2023年の女子W杯次回大会には、日本も開催国として立候補しているため、今大会でなでしこジャパンが優勝を収めれば、招致に向けた追い風となるかもしれない。

文=馬見新拓郎

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