日韓戦へ意気込む伊藤洋輝「楽しみです」 [写真]=Getty Images
U-20日本代表は3日、FIFA U-20ワールドカップ ポーランド2019決勝トーナメント1回戦の韓国戦に向けて、ルブリン郊外で練習を行った。
勝負の日韓戦を翌日に控えた日本は、気温27度の快晴の中、冒頭の15分以外を非公開にして最終調整を行った。FW宮代大聖、MF藤本寛也、DF鈴木冬一は2日の練習と同様にチームと一緒にトレーニングを始めたが、DF三國ケネディエブスは引き続き個別メニューでの調整となった。
日韓戦でも“影山ジャパン”らしさを貫く。MF伊藤洋輝は韓国とのラウンド16に向けて、「まずはボールを握って自分たちのテンポでサッカーができれば、ゴールに迫る回数は増えていくと思うし、最後の精度、質をもっと上げていきたい」と気合いを入れる。たとえ相手が宿敵の韓国でも、日本らしく戦うところは変わらない。
「ずっと走って、どこよりも早く切り替えて、たくさんコミュニケーションとって、その3つは影山さんがずっと言ってることなので、自分たちが世界で一番できるようにやっていきたい」
韓国にはバレンシアに所属するFWイ・カンインなど要注意の“個”がいるが、「素晴らしい選手が何人もいるけど、自分たちが1人だけをマークすると他にほころびが出るので、バランスよく戦っていきたい」と戦い方を見据え、「ゲームの入り方と終わらせ方は特に注意していかなきゃいけない」と気を引き締めた。
伊藤自身はグループステージ第3節のイタリア戦でPKを外しているだけに結果へのこだわりも強い。「PKも外して、うまくいかないこともあったけど、苦しいところで自分が結果を残していければ、個人的にもチーム的にも、やっぱり乗っていけると思うので、チャンスがあればゴール前にも顔を出して、自分らしくやっていきたい」。再びPKのチャンスがあれば、汚名返上へ名乗りを上げるつもりだ。「誰が蹴るとは言わないけど、蹴る気持ちはある。その気持ちは大事だから」と力強く語った。
ノックアウトステージに突入したため、延長戦やPK戦の可能性も出てくる。伊藤は「90分で決められるなら決めたいので、延長のことは考えずに立ち上がりからやっていきたい」とまずは90分に集中しつつ、PK戦については、「気持ちで持っていける部分だと思う」とコメント。「全員が1つになって目の前の韓国を倒す強い気持ちでゲームに入れればいいと思う」と意気込んだ。
By 湊昂大