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平成最後の2連戦でアピールに成功したのは…? 日本代表選手を5点満点で評価

2019.03.27

キリンチャレンジカップ2試合に出場した日本代表メンバー [写真]=Getty Images

 日本代表は3月22日にコロンビア代表と、26日にボリビア代表とキリンチャレンジカップを戦った。森保一監督は今年1月のアジアカップから13名を入れ替え、この2試合ではGK中村航輔を除く22名を起用。コロンビアには0-1で敗戦、ボリビアには1-0で辛勝という結果だった。各選手の「アピール度」を5点満点で評価する。

■GK

1 東口順昭 2.5
・コロンビア戦 フル出場
アジアカップではチームに帯同したもののケガの影響で出場機会はなく、悔しさを晴らすべくコロンビア戦のピッチに立った。ファルカオに決められたPKはコースを読んで指先で触れていただけに、なんとかストップしたかったところ。PKを止められなかったことをマイナスに捉えるのは酷だが、絶好のアピールチャンスを逃す格好となった。

23 シュミット・ダニエル 3
・ボリビア戦 フル出場
相手の枠内シュートが0だったため、セービングでの見せ場はクロスボールへの対応に限られたが、ビルドアップ時には積極的に前に出て絡むなど、持ち味を発揮しようとする意欲は見せた。

■DF

5 室屋成 3.5
・コロンビア戦 フル出場
高い攻撃意識を存分に発揮。ロングボールへの抜け出しや堂安律とのコンビネーションで右サイドを活性化した。突破力やクロス精度に改善の余地はあるが、相手がコロンビアだったことを考えても及第点以上のアピールに成功したと言える。

16 冨安健洋 3.5
・コロンビア戦 フル出場
PKを与える不運はあったが、強豪コロンビア相手にも戦えることを証明。CKで惜しいシーンを作るなど、攻撃面でも存在感を示した。

3 昌子源 3
・コロンビア戦 フル出場
ファルカオやハメス・ロドリゲスらを擁する強力攻撃陣をPKの1失点に押さえたのは評価に値する。ただ、クリアミスからピンチを招いたり、あっさりとドリブルで破られるシーンもあり、絶対的存在という立ち位置は示すことができなかった。

4 佐々木翔 3
・コロンビア戦 89分OUT
・ボリビア戦 73分IN
空中戦や対人プレーで強さを発揮。リスク管理に徹したため仕方ない部分もあるが、攻撃面ではやや、貢献度が低かったか。

22 西大伍 3
・ボリビア戦 フル出場
約8年ぶりに代表のユニフォームを着てピッチに立ったが、急造チームのため連携不足は否めなかった。それでもタイミングを見て攻撃参加しつつ、うまくバランスを取った。

2 三浦弦太 2.5
・ボリビア戦 フル出場
そもそもピンチの数が少なかったため、アピール機会があまり訪れなかったというのは事実だ。ただ、ボリビア戦の4バックでは最も代表経験が豊富な選手だっただけに、突出した存在感を見せてほしかった。

20 畠中槙之輔 3
・ボリビア戦 フル出場
立ち上がりは硬さもあり、あわやというパスミスもあったが、左右両足の高い技術は垣間見せた。最前線に大迫勇也が入れば持ち前のフィードがより生きる可能性も。

19 安西幸輝 3
・コロンビア戦 89分IN
・ボリビア戦 73分OUT
コロンビア戦の終盤にデビューし、ボリビア戦で先発出場を果たした。最初は慎重な姿勢が目立ったが、徐々に持ち味の積極性を発揮。一方で守備面では突破を許すシーンもあった。

■MF

6 山口蛍 3
・コロンビア戦 71分OUT
守備面ではインターセプトや的確なポジショニングで相手の攻撃の芽を摘み、及第点以上のプレー。ただ、課題の攻撃面ではセーフティなパスに終始し、コンビを組んだ柴崎岳や前線の選手を助けることはできなかった。

7 柴崎岳 4
・コロンビア戦 フル出場
・ボリビア戦 68分IN
依然としてクラブでは出場機会が与えられていないが、コロンビア戦でゲームキャプテンを任されたことからもわかるように森保監督の信頼は絶大。そのコロンビア戦ではバランサーとしてプレーしたが、途中出場となったボリビア戦では攻めのパスで一気に流れを変えるなど、さすがの存在感だった。

21 堂安律 3
・コロンビア戦 71分OUT
・ボリビア戦 61分IN
強豪コロンビアを前にしても強気な姿勢を貫き、フリーの味方がいても強引にシュートを狙いに行ったがゴールには結びつかず。結果が出なければエゴとも捉えられかねないだけに、1つは決めたかった。

9 南野拓実 3
・コロンビア戦 79分OUT
・ボリビア戦 68分IN
前線からの守備でチームを助け、個の力でシュートへ持ち込むシーンも作った。ただ、結果を求めるあまり判断が遅れる場面も散見。記録上はアシストがついたが、素晴らしいパスというわけではなかった。堂安や中島と組めば躍動感ある攻撃ができるというのはすでに周知のことで、プラスアルファのアピールがほしかった。

8 中島翔哉 4.5
・コロンビア戦 フル出場
・ボリビア戦 61分IN
コロンビア戦では敗れはしたものの日本のチャンスシーンのほぼすべてに絡み、改めて森保ジャパンの中心であることを証明。ボリビア戦では出場から15分後にゴールをマークし、勝利に導いた。

25 小林祐希 2.5
・コロンビア戦 71分IN
・ボリビア戦 68分OUT
「自分の活躍は考えていない。周りがどう生きるかを考える」と語っていたとおり、中盤でバランスを取りながらプレー。武器である左足のミドルを狙うなど、もう少し積極性があってもよかったか。ボリビア戦では絶好の位置でFKのチャンスを得たが、壁に当ててしまった。

15 橋本拳人 3.5
・ボリビア戦 フル出場
追加招集で初の代表入りを果たすと、いい意味で期待を裏切るパフォーマンスを披露。豊富な運動量とハードなタックルを存分に発揮し、アピールに成功した。攻撃面での貢献度がやや足りなかったのと、何度か警告を受けてもおかしくないファウルがあったのは反省点か。

11 宇佐美貴史 2
・ボリビア戦 61分OUT
乾への正確なロングパスで決定機を演出したが、ほかに見せ場はなかった。連携が構築できていないメンバー編成だったことを考慮しても、激戦区の2列目で生き残るためにはアピール不足だった。

10 香川真司 2.5
・コロンビア戦 65分IN
・ボリビア戦 68分OUT
途中出場となったコロンビア戦で中島翔哉と可能性を感じさせるプレーを見せたのは好材料。キャプテンマークを巻いて先発したボリビア戦では、最前線の鎌田大地を生かす術を模索しつつ、低い位置まで下りてボールを引き出すなど奮闘したが、ほしかった結果は出なかった。

14 乾貴士 2.5
・コロンビア戦 71分IN
・ボリビア戦 61分OUT
積極的な姿勢は感じられたが、空回りしたのか得意のドリブルでタッチが大きくなる場面も。ボリビア戦の決定機では力みすぎてジャストミートできず、悔しい結果に終わった。

■FW

13 鈴木武蔵 2.5
・コロンビア戦 65分OUT
・ボリビア戦 83分IN
最前線で体を張り、裏への動き出しやスピードでらしさを見せる場面もあったが、ノーゴールに終わった。コロンビア戦の決定機を決めていればすべてが変わっていたかもしれない。

18 鎌田大地 2.5
・コロンビア戦 79分IN
・ボリビア戦 83分OUT
ワントップで起用されたこともあり、自身の良さを最大限に発揮することはできなかった。やはり、ツートップやトップ下で見てみたい選手。とはいえ、ボリビア戦の後半立ち上がりに迎えた決定機は決めたかった。

写真=Getty Images

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