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決勝T初戦の相手…サウジアラビア代表について知っておきたい7つのこと

2019.01.21

21日に日本代表と対戦するサウジアラビア代表 [写真]=AFC

 AFCアジアカップUAE2019・決勝トーナメント1回戦で、日本代表はサウジアラビア代表と対戦する。これまでに数々の激闘を繰り広げてきた同代表について、ここでは7つの情報を紹介する。

■愛称は「緑のハヤブサたち」
サウジアラビアはサウード家を国王に戴く絶対君主制国家。アラビア半島の約80%の面積を占め、東部はUAEと国境を接している。イスラム教最大の聖地メッカがある国としても有名だろう。代表チームのFIFAランキングは69位。これは日本(50位)と韓国(53位)に次ぐ、今大会5番目の数字になる。近年はイラン(FIFAランク29位)が「中東最強国」の地位を確立しているが、ワールドカップ出場回数は中東勢でイランと並ぶ最多5回を誇り、1994年アメリカ大会では初出場ながらベスト16進出の快挙を成し遂げた。代表の愛称は「グリーンファルコンズ(緑のハヤブサたち)」だ。

■GS突破した大会は必ず決勝に進出
アジアカップ出場は今大会で10回目になる。イラン(14回)、韓国(14回)、中国(12回)に次いで4番目に多い。優勝回数は3回。これは日本の最多4回に次ぐ数字で、決勝進出回数は韓国(優勝2回)と並ぶ最多6回を数える。グループステージを突破すると、必ず決勝まで勝ち上がっているのがサウジアラビア代表だ。最後に「アジア王者」に輝いたのは1996年大会のこと。決勝で、開催国のUAEをPK戦の末に破って優勝を果たした。それ以来、23年ぶりのUAE開催となった今大会で再びアジアの頂点を狙っている。

■対戦成績は日本が優位
日本とサウジアラビアは、過去に13回対戦。日本が8勝1分け4敗と勝ち越している。ただ、直近の試合では、2017年9月5日に行われたワールドカップ予選(アウェイ)で0-1と敗れている。サウジアラビアにとっては、ロシアW杯本大会出場を決めた試合でもあった。今大会の日本代表メンバーでは、原口元気柴崎岳長友佑都吉田麻也酒井宏樹が同試合に出場。彼らにとっては雪辱を果たす機会が巡ってきたことになる。なお両国は、アジアカップ本大会で過去に5回対戦。日本が4勝1敗と、ここでも勝ち越している。また、昨年8月に行われたアジア競技大会・準々決勝では、森保一監督率いるU-21日本代表がU-21サウジアラビア代表と対戦。岩崎悠人(コンサドーレ札幌)の2得点で2-1の勝利を挙げている。

■指揮官は森保監督と同年齢

フアン・アントニオ・ピッツィ

フアン・アントニオ・ピッツィ監督 [写真]=AFC

サウジアラビア代表を率いるのは、アルゼンチン出身のフアン・アントニオ・ピッツィ監督。1968年6月7日生まれで、森保監督(1968年8月23日)と同じ50歳だ。現役時代にはストライカーとして活躍し、バルセロナでもプレー。アルゼンチンの他にスペイン国籍も所持しており、スペイン代表として1998年のフランス・ワールドカップにも参加した。2005年から監督キャリアをスタートさせ、2016年にはチリ代表監督に就任。すると、同年夏に行われたコパ・アメリカ・センテナリオで同代表を大会2連覇に導いている。サウジアビア代表監督に就任したのは、2017年11月のこと。ロシアW杯予選終了後だったため、日本代表と対戦するのは今回が初めてのことになる。

■審判は日本の味方!?

ラフシャン・イルマトフ

ラフシャン・イルマトフ主審 [写真]=Getty Images

今回の一戦で主審を務めるのは、ウズベキスタン出身のラフシャン・イルマトフ氏。アジア年間最優秀レフェリーに5度輝いたことがあるトップレフェリーで、W杯でも2010年南アフリカ大会から3大会連続で選出されるなど豊富な実績を持つ。アジアカップでは、2011年のカタール大会で日本対サウジアラビア戦の主審を担当。グループステージ第3戦に行われた同試合は、日本が5-0で勝利した。さらに、日本がオーストラリアを破って優勝を決めた決勝戦の主審も担当している。その他、浦和レッズがアジア王者に輝いた、2007年と2017年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦でも主審を務めており、判定面では日本に“追い風”と言えるかもしれない。

■4選手がスペインリーグ経験者

(左から)サレム・アル・ドサリ、ヤヒア・アル・シェフリ、ヌー・アルムサ、ファハド・アル・ムワッラド

(左から)サレム・アル・ドサリ、ヤヒア・アル・シェフリ、ヌー・アルムサ、ファハド・アル・ムワッラド [写真]=AFC

今大会招集されたメンバー23名すべてが“国内組”。ただ、昨冬にはスペインプロリーグ協会(LEP)とサウジアラビアサッカー協会が提携して、スペイン1部と2部の計7クラブに9名のサウジアラビア人選手が加入することとなった。そのうち、MFサレム・アル・ドサリ(ビジャレアルに在籍)、MFヤヒア・アル・シェフリ(レガネスに在籍)、MFヌー・アルムサ(バジャドリードに在籍)、FWファハド・アル・ムワッラド(レバンテに在籍)の4名が今回のアジアカップに参加している。なお、23名中11名がロシアW杯経験者。これは今大会の日本代表と同じ数になる。

■「チーター」の異名を持つエース

アル・ムワッラド

アル・ムワッラド [写真]=AFC

直近の日本戦で決勝ゴールを決めたのが、FWアル・ムワッラドだ。名門アル・イテハドの下部組織で才能を見出され、16歳でプロデビュー、18歳でA代表デビューを飾っている。168cmと小柄だが、「チーター」の異名を持つように、スピードがあってシュート技術に優れている。相手を仕留める能力はチーム随一と言っていい。まだ24歳でありながら、A代表50試合以上に出場。13得点は今大会のサウジアラビア代表メンバーで最多であり、グループステージでも第1戦と第2戦で連続してゴールを決めた。危険極まりないエースを抑えられるか否かが、日本の命運を左右すると言っても過言ではない。

(記事/Footmedia)

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