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【スカサカ!ライブ】順風満帆の森保ジャパン、気になるポジションは?

2018.10.24

「GEKIRON~激論~」のコーナーでは、「日本代表 今後注目のポジションは?」というテーマについて、番組MCの岩政大樹氏とスタジオゲストの中田浩二氏、加地亮氏が議論を交わした。

 中田氏は注目ポジションを問われ、まず「FWですね」と回答。その理由について、このように続けた。

「大迫(勇也)はウルグアイ戦で素晴らしい活躍を見せました。彼のキープ力があったからこそ、南野(拓実)、中島(翔哉)、堂安(律)の3人が生きたと思うんですよね。その大迫が、もしケガをした場合とかに同じサッカーができるかどうか。彼ら3人を生かすサッカーができるかどうか。そうなった時に、ちょっとどうなんだろうな、という不安要素ではありますよね。大迫が絶対的すぎて」

 絶対的存在である大迫の代役候補として、中田氏はJリーグで活躍するストライカー数名の名前を挙げ、期待を寄せた。

「やっぱりそこは(新しい選手に)出てきてほしいじゃないですか。今回、入った川又(堅碁)とか、もちろん北川(航也)もできると思いますし、小林悠も杉本健勇もいますし、鈴木優磨もいますし、そういう選手たちがいかにJリーグでパフォーマンスを上げてアピールできるか」

 続けて中田氏が挙げた注目ポジションはセンターバック。「吉田(麻也)のパートナーを誰がやるか」をその理由に挙げ、このように持論を述べた。

「僕は(ウルグアイ戦の)三浦弦太は個人的にはそんなに悪くなかったと思います。もちろん個人的なミスはありましたけど、全体の組織としてはしっかりやれていて、つぶすところはしっかり(エディンソン)カバーニに行けていた。その中で、昌子(源)もいる、冨安(健洋)も出てきましたから。吉田も安泰ではないですし、そのへんのセンターバックの競争は楽しみだな、と」

 これには岩政氏も「久しぶりにセンターバックの競争が激化してきました。今回、外れた植田(直通)もいますし、他にも若い選手が出てきているポジションですね」と同調。中田氏は「大きい選手が出てきていますし、ビルドアップできる選手も出てきているので、センターバックは楽しみです」と期待を語った。

 続いて加地氏が注目するポジション。「「え……(中田氏に)全部言われた……」とジョークを交えつつ、このように持論を述べた。

「全部、全員やと思います。全ポジションで2チーム分作れるぐらいの組み合わせを、誰がどこで出てもいいような組み合わせをどれだけ考えられるか、でしょうね。大迫選手が抜けて誰かが入った時に、どういうチームになるのか。逆に両サイドの中島選手、堂安選手がいない時のパターンはどうなるのか。チームがどんな感じになるのか。全部が全部変わるわけじゃないでしょうから、DFはそのままで前の選手が代わることもあるし、どの組み合わせでどんなプレーが出てくるのかというのを、時間がない中で試していってほしい、見ていってほしい。所属チームでやるのと代表でやるのとではプレーのやり方も変わってくると思うので、そこも見てほしいですね」

 中田氏は選手の組み合わせについて「香川(真司)選手とか乾(貴士)選手とか、海外組で今回、呼ばれていない選手がどう入ってくるかも注目ですよね」とコメント。岩政氏は前線の組み合わせについてこう言及した。

「前線に浅野(拓磨)選手とか、ニューカッスルの武藤(嘉紀)選手とか、走るタイプの選手が入ってくると、香川選手がハマる可能性がありますよね。今は2トップ気味に入っていく選手が使われていますけど、それは1トップとの兼ね合いもあるでしょうし。そのあたりは、これからいろいろな組み合わせを見ていく気がします」

 その岩政氏は、注目のポジションとしてサイドバックを挙げた。

「サイドバックは鉄板の2人(酒井宏樹、長友佑都)がいて、新しいメンバー2人(室屋成、佐々木翔)が入りましたけど、脅かすところまでは行っていないですよね。日本全体で層が薄いところではあります」

 そして「現役時代の加地さんがいれば適任なんでしょうけど」と話を振ると、加地氏も「そうですね。酒井選手あたりはまだまだかな(笑)」と対応。中田氏も「アップダウンが必要なサッカーですからね。その意味では加地さんにうってつけのサッカーですからね」と応じた。

 加地氏は鹿島アントラーズ出身の岩政氏と中田氏に対して「鹿島って、いつもサイドバックめっちゃいいですよね。あれは何でなんですか?」と質問。これに対し、中田氏は「取ってからもちゃんと教える人がいるから」と回答。「例えば内田篤人を育てたのは、岩政」と語り、岩政氏が即座に「違います! 違います!」と否定する一幕もあった。

 その後、中田氏は「センターバックをやっている選手、今なら昌子とかが、上がるタイミング、守備とかをしっかり教えていると思います」とサイドバック育成の一幕を語り、岩政氏も「一つあるとすれば、攻守両方が求められるというのはあるかもしれないですね。攻守両方を求めるので、そこに適応して出て行く選手となると代表に呼ばれるクラスになります」と語った。

 また、岩政氏は森保一監督が得意とする3バックを導入する可能性についても言及。4バックの右サイドバック、3バックの右ウイングバックの両方を経験した加地氏に「求められる選手も変わってくるんですか?」と話を振ると、加地氏はこう回答した。

「3バックだと、両サイドはよりアップダウンが必要ですね。運動量が求められるし、より攻撃的な能力が求められます。また、左右のセンターバックとの兼ね合いもあります。守備範囲の広い、『もっと行っていいよ』という左右のセンターバックだったら、もっと攻撃的になれます」

 岩政氏はこれを受けて「センターバックの守備範囲が広ければ、攻撃的な選手、例えば伊東(純也)選手がウイングバックをやることもできるわけですね」と納得の表情を浮かべていた。

 ツイッターアカウントには、番組視聴者から「大迫、堂安、南野、中島の攻撃陣は今までにないぐらい期待感がありました! 攻撃で不安な部分、足りない部分はありましたか?」という質問が寄せられた。これに対し、中田氏、岩政氏、加地氏はそれぞれこのように回答した。

「特になかったけど、一つ挙げるなら決定力のところ。何本か外しているところがありましたし、そこを確実に決め切る力というのは、公式戦やレベルの高い試合ではより必要になると思うので、そこは大事だと思います」(中田氏)

「今回、先制点が取れて、追いつかれてもまた取れてという、すごく前向きになれる展開だったじゃないですか。これが逆に、相手にポロっと点が入るような試合になった時に、どれぐらいチームが同じ絵を描きながら戦えるかというのは、やってみないと分からないところがあります」(岩政氏)

「あとは研究された時でしょうね。対策を取られた時にどうするか」(加地氏)

 毎週金曜日21時から放送されている『スカサカ!ライブ』。次回は10月26日(金)21時からのオンエアで、「GEKIRON~激論~」のコーナーではJリーグ2018シーズンの行方を徹底討論する。また、JリーグYBCルヴァンカップ決勝のプレビューや天皇杯準々決勝レビュー、シャルケのマンスリー企画などが放送される予定となっている。

By サッカーキング編集部

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