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日本代表と初対戦! パナマ代表について知っておきたい7つのこと

2018.10.12

今夜、日本代表と対戦するパナマ代表 [写真]=Getty Images

 10月12日に行われるキリンチャレンジカップ2018で、日本代表はパナマ代表と対戦する。両国が対戦するのは、今回が初めて。そこで、なじみが薄いと思われるパナマ代表について知っておきたい7つのことを紹介する。

■基礎情報
パナマは北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の境に位置する共和制国家。北西にコスタリカ、南東にコロンビアに接し、北はカリブ海、南は太平洋に面する。中米地峡を貫くパナマ運河やパナマ文書といった言葉を目にしたことがある人は多いだろう。外務省の公式HPによると、面積は7万5517平方キロメートルで、北海道よりもやや小さい。人口に関しても、2016年時点で約403万人と、北海道の約530万人よりやや少ない。公用語はスペイン語となっている。

■パナマ出身のJリーガー
過去には、パナマ出身のJリーガーがいた。「パナマの怪人」の愛称で親しまれたホルヘ・ルイス・デリー・バルデスは1993年に来日すると、東芝(現北海道コンサドーレ札幌)、セレッソ大阪、鳥栖フューチャーズ(現サガン鳥栖)、コンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)、大宮アルディージャ、川崎フロンターレなど、複数のクラブに所属。ジャパンフットボールリーグ(JFL)では得点王にも輝いた。なお双子の弟であるフリオは、現役時代にパリ・サンジェルマンなど欧州のクラブで活躍した。両者ともにパナマ代表監督歴を持っている。

■FIFAランク
国際サッカー連盟(FIFA)が9月20日に発表した最新のFIFAランキングで、パナマ代表は70位にランクイン(※日本代表は54位)。北中米・カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)に属する代表チームとしては、メキシコ代表(15位)、アメリカ代表(22位)、コスタリカ代表(37位)、ジャマイカ代表(53位)、ホンジュラス代表(62位)に次いで上から6番目の順位になる。

■ロシア大会でW杯初出場
1937年のサッカー協会発足以降、長らく国際大会とは無縁だったが、今夏のロシア大会でワールドカップ初出場を果たした。予選突破が決まった翌日の10月11日は「国民の休日」に制定され、全国民をあげてこの快挙を祝福している。迎えた本戦では、ベルギー(0-3)、イングランド(1-6)、チュニジア(1-2)に3連敗を喫してグループステージ敗退を余儀なくされたが、DFフェリペ・バロイ(W杯後に現役引退)が母国に歴史を刻むW杯初ゴールを決めた。

■W杯戦士が15名
ロシアW杯後には、5名以上の選手が代表引退を表明。それでも、今回招集されたメンバー20名のうち15名がW杯を経験した選手となっている。なおパナマの国内リーグでプレーしているのは4名だけ。16名の“海外組”は、ウルグアイやボリビア、アメリカ(MLS)といった国々から、スロバキア、ルーマニア、スペイン、クロアチアといった欧州諸国まで様々なリーグでプレーしており、長旅を経て日本戦を迎えることとなる。

■注目選手

注目のホセ・ルイス・ロドリゲス [写真]=Getty Images

日本代表と同じく世代交代の最中にあるパナマ代表。1人目の注目選手は、今回のメンバー最年少となるMFホセ・ルイス・ロドリゲスだ。左利きの攻撃的アタッカーは現在20歳。2016年に弱冠18歳でヘント(ベルギー)のリザーブチームに加入すると、ロシアW杯では飛び級でメンバー入りを果たし、グループステージ全3試合に出場した。今年9月からはNKイストラ(クロアチア)に新天地を求め、デビュー戦で早速ゴールを奪う活躍を見せている。また、ガブリエル・トーレスとロランド・ブラックバーンの両FWからも目が離せない。チリでプレーする前者とベネズエラでプレーする後者は共に、今季リーグ戦で二桁得点を記録。中でもブラックバーンは今年7月の開幕以降、12試合に出場して11ゴールを挙げるなど、好調をキープしている。同国サッカー協会によると、日本への到着が10日夕方となっており、コンディション面に不安を抱えるが、ピッチに立てば脅威となることは間違いない。

■暫定監督が指揮
ロシアW杯終了後、4年間にわたってチームを率いたエルナン・ダリオ・ゴメス監督が退任。現在は、ガリー・ステンペル氏が暫定的に指揮を執る。パナマ人の父とイングランド人の母の間に生まれた同氏は現在60歳。5歳のときにイングランドに移住し、サッカーの母国で知見を養った。1996年にパナマに帰国すると、2000年にはパナマのU-20代表に就任。3年後には、同国を初めてワールドユース(現U-20ワールドカップ)へと導いた。なお、GKホセ・カルデロンは当時の教え子にあたる。その後、2008年からは1年間にわたってパナマ代表を指揮したことがあり、パナマ・サッカーの成長を見続けてきた貴重な人物の一人だ。

(記事/Footmedia)

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