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広島時代5年半で3度のJ1優勝…日本代表の新指揮官、森保一氏の実績

2018.07.26

2012年から17年まで広島を率いた [写真]=J.LEAGUE

 日本サッカー協会は26日、日本代表の新監督に森保一氏が就任することを発表した。森保監督は東京五輪代表の指揮官も務めており、フィリップ・トルシエ氏以来の兼任となる。

 現役時代、守備的MFだった森保監督はサンフレッチェ広島、京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)、ベガルタ仙台でプレーし、2003年に現役を引退。その後、指導者に転身し12年から17年まで古巣広島を指揮した。森保監督が広島時代に残した実績を紹介しよう。


2012年

森保一

[写真]=J.LEAGUE

6年間チームを率いたペトロヴィッチ監督が退任し、クラブOBである森保氏が指揮官に抜擢された。仙台が開幕4連勝とスタートダッシュに成功する中、安定した戦いぶりで着実に勝ち点を積み重ね、第18節でついに首位に立つ。第33節のC大阪戦で勝利を収めると、ライバル仙台が勝ち点を落とし、クラブ史上初のJ1年間優勝を掴み取った。就任1年目で快挙を成し遂げた森保監督は最優秀監督賞を受賞。22ゴールを奪い、優勝の原動力となった佐藤寿人が得点王と年間最優秀選手賞に輝いた。

成績
J1リーグ…19勝7分け8敗 勝ち点64/1位
ナビスコ杯…予選リーグ敗退
天皇杯…2回戦敗退
クラブワールドカップ…5位

基本布陣(3-4-2-1)
▼GK
西川周作
▼DF
水本裕貴
千葉和彦
森脇良太
▼MF
青山敏弘
森崎和幸
ミキッチ
清水航平
▼FW
石原直樹
髙萩洋次郎
佐藤寿人

2013年

森保一

[写真]=J.LEAGUE

ACL参戦による過密日程の影響か、序盤戦は思ったように勝ち点を伸ばせず5位で中断期間へ。夏場の巻き返しで一気に上位との勝ち点を縮めるも、第29節横浜FMとの首位攻防戦に敗れてJ1連覇が遠のいてしまう。2位で迎えた最終節、ホーム最終戦は15年負けなしという驚異的な強さを誇る鹿島に勝利。首位横浜FMが川崎に敗れたため、逆転でJ1連覇を達成した。森保監督は2年連続で最優秀監督賞を受賞している。

成績
J1リーグ…19勝6分け9敗 勝ち点63/1位
ナビスコ杯…準々決勝敗退
天皇杯…準優勝
ACL…1次リーグ敗退

基本布陣(3-4-2-1)
▼GK
西川周作
▼DF
水本裕貴
千葉和彦
塩谷司
▼MF
青山敏弘
森崎和幸
ミキッチ
山岸智
▼FW
石原直樹
髙萩洋次郎
佐藤寿人

2014年

森保一

[写真]=J.LEAGUE

守護神の西川周作が浦和に移籍するも、仙台から林卓人が10年ぶりに復帰。柏好文、柴崎晃誠らJリーグで実績十分の選手たちが新たに加わった。ACLではクラブ史上初めてグループステージを突破。決勝トーナメント1回戦でウェスタン・シドニーに敗れたものの、3度目のACL挑戦にして新たなステージに到達した。J1リーグでは8位に終わり3連覇とはならず。ナビスコ杯は決勝に進出するもG大阪に逆転負けを喫し、3年ぶりの無冠となった。

成績
J1リーグ…13勝10分け11敗 勝ち点50/8位
ナビスコ杯…準優勝
天皇杯…4回戦敗退
ACL…ベスト16

基本布陣(3-4-2-1)
▼GK
林卓人
▼DF
水本裕貴
千葉和彦
塩谷司
▼MF
青山敏弘
森崎和幸
ミキッチ
柏好文
▼FW
石原直樹
髙萩洋次郎
佐藤寿人

2015年

森保一

[写真]=J.LEAGUE

11年ぶりに2ステージ制が導入され、チャンピオンシップにより年間王者を争う方式に変更となる。1stステージは浦和に優勝を譲ったものの、2ndステージ第3節で開幕から19戦無敗と好調を維持していた首位浦和を敵地で下す。新加入のFWドウグラスの活躍もあり夏場以降も順調に勝ち点を積み上げ、2ndステージ優勝と年間1位の座を手にした。チャンピオンシップ決勝ではG大阪に2試合合計4-3で勝利。4年間で3度目の頂点に立った。さらに開催国王者として出場したクラブワールドカップでは3位という好成績を収め、充実したシーズンになった。

成績
J1リーグ 1stステージ…10勝4分け3敗 勝ち点34/3位
J1リーグ 2ndステージ…13勝1分け3敗 勝ち点40/1位
J1リーグ年間…23勝5分け6敗 勝ち点74/1位
ルヴァン杯…予選リーグ敗退
天皇杯…ベスト4
クラブワールドカップ…3位

基本布陣(3-4-2-1)
▼GK
林卓人
▼DF
水本裕貴
千葉和彦
塩谷司
▼MF
青山敏弘
森崎和幸
ミキッチ
柏好文
▼FW
ドウグラス
柴崎晃誠
佐藤寿人

2016年

森保一

[写真]=J.LEAGUE

優勝の立役者ドウグラスが退団したものの、新たな得点源として清水からピーター・ウタカを期限付きで獲得した。1stステージは4位と上位につけるも、成長株だった浅野拓磨が夏に欧州へ移籍、さらに塩谷司のリオ五輪出場に伴う離脱が響き、2ndステージは勝ち点を伸ばすことができず。10位に終わり、年間6位という結果になった。ルヴァン杯、天皇杯はともに準々決勝敗退に終わり、2年連続でのタイトル獲得とはならなかった。

成績
J1リーグ 1stステージ…8勝5分け4敗 勝ち点29/4位
J1リーグ 2ndステージ…8勝2分け7敗 勝ち点26/10位
J1リーグ年間…16勝7分け11敗 勝ち点55/6位
ルヴァン杯…準々決勝敗退
天皇杯…準々決勝敗退
ACL…1次リーグ敗退

基本布陣(3-4-2-1)
▼GK
林卓人
▼DF
水本裕貴
千葉和彦
野上結貴
▼MF
青山敏弘
森崎和幸
ミキッチ
柏好文
▼FW
ピーター・ウタカ
柴崎晃誠
佐藤寿人

2017年

森保一

[写真]=J.LEAGUE

長年に渡って広島を支えてきた佐藤寿人が名古屋へ移籍、森崎浩司が現役引退を発表した。さらにピーター・ウタカも退団と、大幅なメンバー変更を強いられる。新潟との開幕戦こそ引き分けたものの、第2節から4連敗を喫する。その後も勝ち星に恵まれず、第17節の浦和戦後の7月4日に退任を発表。約5年半チームを率い、3度のリーグタイトルをもたらした。

成績
J1リーグ…2勝4分け11敗 勝ち点10/17位 ※退任時までの成績

基本布陣(3-4-2-1)
▼GK
林卓人
▼DF
水本裕貴
千葉和彦
野上結貴
▼MF
青山敏弘
森崎和幸
ミキッチ
柏好文
▼FW
アンデルソン・ロペス
柴﨑晃誠
皆川佑介

By サッカーキング編集部

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