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様々な責任と“覚悟”を胸に…吉田麻也「僕らが結果を出すしかない」

2018.06.19

吉田麻也が胸に刻むのは多くの人の思いと、それに応えるための覚悟だった [写真]=Getty Images

 日本代表は18日、2018 FIFAワールドカップ ロシア初戦の会場となるモルドヴィア・アリーナで前日練習を実施。練習後、吉田麻也が取材に応じた。

「結果が出るかどうかだと思う。プロとしてやっている以上、そこは一番こだわらないといけない。あとは結果で判断してください」。吉田は取材陣に対してそう言い放った。ブラジルW杯から4年、日本代表として多くを経験し、プレミアリーグで世界トップレベルの強敵と相対してきた。そこで得た確かな自信を感じながらも、入念な準備とともに大一番を迎えようとしている。

「プレミアリーグでやってきたことは僕の中で大きな自信になっていると思いますけど、ワールドカップはまた別のものということも理解しているつもり。だからそっちの準備をして、それでも試合の中で想定外のことは起きると思うので、1秒でも1プレーでも早く状況を修正できるよな臨機応変さも求められる。それも含めてシミュレーションしています」

 2度目の大舞台を翌日に控え“覚悟”はできている。吉田は過去を振り返り、自身が担う責任の大きさを胸に刻んでいた。

「南アフリカで結果を出した後、アジアカップを獲って、なでしこも活躍して。日本のサッカー人気は大きく飛躍した。僕らの後ろにはそういう責任が多くのしかかっている」

 2010年の南アフリカW杯で日本代表はベスト16に進出。2011年はアジアカップを制すると、なでしこジャパンは世界女王に輝いた。当時のサッカー人気を肌で感じたからこそ、吉田は「覚悟」という言葉を口にした。

「『日本サッカーの人気を左右する』とか、『サッカーに携わる人たちの人生にも関わっている』ということに1人ひとりが責任を持つ。戦う“覚悟”ができているかどうかがすごく大事になってくる。例えば、人気が出なかったらスパイクが売れなくてメーカーも苦しくなる。(日本代表が勝てないと)皆にとって不都合なことがたくさんあると思う。皆が幸せになるためには僕らが結果を出すしかない」

 グループステージ初戦の相手は4年前に惨敗を喫したコロンビア。強敵との一戦を前に苦戦を予見するような声ばかりが聞こえるが、吉田は冷静に分析しているという。

「コロンビアを4年前と比較するということはしていなくて、今回のチームに対する対策、分析を行っている感じなので、あまり4年前のことは意識していないですね」

 日本サッカー界の未来を占う大一番へ、覚悟を胸に吉田は日本代表の最終ラインに君臨する。

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