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【インタビュー】福田正博が日本代表に提言「西野さんが決断できるか」 W杯注目は「イングランド」

2018.06.18

インタビューに応えた福田正博氏 ©Uber Eats

 14日に開幕したロシア・ワールドカップの公式スポンサーであるマクドナルドは、デリバリーサービスのUber Eatsと提携し、大会期間中に日本を含む26カ国でマックデリバリーのサービス『MacDelivery from Uber Eats』を提供。これに際し、2017年で現役を退いた元イタリア代表MFアンドレア・ピルロ氏とコラボレーションを展開している。

 60年ぶりにワールドカップ出場を逃したイタリア代表ということで、母国の応援ができないピルロのために、出場国各国のレジェンド選手が、自国を応援してもらうために、ピルロへプレゼンしていくというもので、マルセル・デサイー(フランス)や、カフー(ブラジル)などと並び、日本からは福田正博が選ばれた。

福田正博

©Uber Eats

 今回のキャンペーンに合わせて、福田さんに直撃。収録の裏話や、W杯の展望や楽しみ方などを聞いた。

 CMの撮影のため、福田さんがイタリア・トリノへと飛んだのは5月。ちょうどピルロの引退記念試合が行われた直後ということで、「ちょっと疲れていましたよね」と笑って振り返ると、「ピルロも試合直後で1日撮影ばっかりだったから、大丈夫かな?と思ったけど、そこはプロフェッショナルの選手として、ずっとやってきただけのことはあって、しっかり要望に応えていましたよ」と賛辞。

 撮影日が同じ日だったというデサイーやハリー・キューウェル(オーストラリア)、カフーらと記念写真を撮るなどしたという福田さんは、豪華なメンバーの一員に選ばれたことには、「俺でいいのかな?って思った」と謙遜。演技については「何回か挑戦したことはあるけど、難しいよ。でも、撮影スタッフの“乗せ方”が本当にうまくて。こっちが気持ちよくなれる瞬間を見計らって『ナイス!』とか声をかけてくれる。そのあたりのコミュニケーションの取り方はさすがですよ」と目を丸くしている。

©Uber Eats

 そして話題はワールドカップについても。日本代表は19日にコロンビア、24日にセネガル、28日にポーランドと決勝トーナメント進出を懸けて対戦する。直前の監督交代や、国際親善試合で結果が出てないという状況で臨む大会となるが、「正直、かなり厳しいです」と素直に評した福田さんは初戦がすべてと語る。

「コロンビアから勝ち点を1でも取れれば、決勝トーナメント進出の可能性はありうると思います。ただ、それが厳しい。何かしらの刺激が必要だと思います。変化を与える決断を西野監督ができるか、ですね」

 キープレーヤーには中盤と前線から1選手ずつをチョイス。まずは中盤で存在感を増やしている大島僚太。「国内でプレーしている選手では一番うまいと思っています。そこから攻撃のスイッチを入れられるか」。練習が別メニューの日もあり、状態が気になるところだが、起用はあるか。

 また、「大迫(勇也)選手のプレーがキーになります。そこでどれだけ起点として納めて、頑張れるか。時間を作ることで押し上げられるかですね」と、守備の時間が長くなることが予想される中、攻撃に転じるために、大迫に期待を寄せている。

福田正博

©Uber Eats

 まだ、ロシアW杯の結果が出ているわけではないが、日本代表を強化するためには抜本的な変化が必要だとも説く。

「2002年大会くらいまでは海外でプレーする選手が、そこまで多くなかった。けど今はその逆で、海外でプレーする選手が増えました。つまり、代表メンバーが一緒に過ごす時間が減っているということです。他の競技、例えばラグビーやパシュートのように、チームとして長く時間を共有することで、日本は良さが出る。サッカーは海外でプレーする選手が日本にたまに帰ってきて試合をして帰る。これではチームとしての国際経験が足りません」

「個人で見ても、チャンピオンズリーグレベルで常にプレーする選手はいない。個人のベースは上がったかもしれないけど、中途半端な状況ですよね。寄せ集めで勝てるほど、甘くはないです。Jリーグと日本サッカー協会がしっかりと連携を取って、なるべく代表での活動時間を作れるようにする。例えば欧州で試合を組めれば、選手の移動時間分を共有する時間に使える。ハードルはたくさんありますが、少しずつ変えていかなければいけないと思います」

 大会全体ではブラジルを「堅守速攻を武器に自国大会での衝撃の敗退からどう盛り返すか」に注目して優勝候補筆頭に挙げる。

福田正博

©Uber Eats

 一方で気になる国としてはイングランドを選択。

「若いタレントがいて、CFにはハリー・ケインというストライカーがいる。アンダー世代の監督だったガレス・サウスゲイトが率いることになり、若い選手をたくさん起用していますよね。予選も無敗で勝ち上がってきましたし、勢いに乗ったら、いいところまで行くと思います」

 さらに、イングランドを推す理由として、マンチェスター・Cのジョゼップ・グアルディオラ監督の存在を強調する。

「ペップが代表に与える影響っていうのがあると思っていて。前回ドイツが優勝した時はバイエルンの監督。前々回にスペインが優勝していた時はバルセロナの監督でした。今回はシティを率いているので、イングランドも…と思っちゃいますよね」

 改めて、4年に1度のサッカーの祭典を楽しむためには、何がオススメかを最後に聞くと、「監督目線で見るのがいいかもしれませんね。日本国民全員が監督になれば、議論も生まれるし、日本サッカーの発展にもつながります。でも、そこまで小難しく考えず、好きな選手を追いかけてもいいですし、イケメンな選手を見つけるといった楽しみ方でも全然OKです。いろいろな応援の仕方がありますから」と、お祭りをポジティブに楽しむことを提唱している。

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