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ゲーム主将任命の狙いは? 長谷部が指揮官の気持ちを代弁「蛍の元気がないなと…」

2018.06.13

左腕にキャプテンマークを巻き、フル出場した山口(中央)[写真]=Getty Images

 本番前最後のテストマッチとなったパラグアイ戦で、キャプテンマークを託されたのはMF山口蛍セレッソ大阪)だった。

 ミーティングで指名された時に「どよめきが起きました」と話すのはDF槙野智章(浦和レッズ)。山口本人は「ハセさん(長谷部誠)が何年もつけている重圧をすごく感じました」と言うが、持ち前の運動量とボール奪取力でチームを支えた。

 西野朗監督は試合後に、指名した理由をこう説明した。

「彼はまだそういう経験もないし、十分ではないかもしれない。ただ、間違いなくチームの中でそういう立場、役割を果たさなければいけない選手だと思うし、それを果たしてくれるリーダー性を兼ね備えていると思う」

 このタイミングでゲームキャプテンを任せたのには、何かしらの意図があったに違いない。長谷部は「真意は聞いていないので」と前置きしつつ、指揮官の気持ちを慮った。

「合宿でのトレーニングやゲームを見て、監督が『蛍の元気がないな』と話していた。そこに蛍に対しての期待を感じていたし、奮起してほしいという気持ちがあったと思う」

 思い返せば、長谷部も8年前の南アフリカ・ワールドカップ直前に岡田武史監督からキャプテンを言い渡された。メンバーとシステムを刷新して臨んだ大会で、結果はベスト16。西野監督も山口を奮い立たせることで、チームに好循環をもたらそうとしたのかもしれない。

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