パラグアイ戦での日本代表スタメン [写真]=Getty Images
国際親善試合が12日に行われ、日本代表はでパラグアイ代表と対戦。後半、乾貴士の2ゴール、相手のオウンゴールで3得点を記録。終了間際に香川真司がダメ押しとなる4点目をマーク。2018 FIFA ワールドカップ ロシアの開幕前最後の一戦で4-2の勝利を収めた。
試合後、サッカー解説者のセルジオ越後氏に話を聞き、パラグアイ戦を振り返ってもらった。
「パラグアイはかなりひどい内容だった。GKの引退試合を兼ねていたし、戦いには来ていなかったよ。この試合を受けて選手や関係者はもちろんだが、見ている側も勘違いしてはいけない。スイス戦では今日出ていた選手たちも何もできなかったわけだし、逆にスイス戦で先発していたメンバーでも今日くらいの結果は十分に出たはずだ。急にチームは強くならないんだからね」
「監督としてはこの試合、相手の内容を考えても2失点したことを𠮟責しないといけない。相手の質が上がった時にどうなるのか。攻撃でも4点以上取れるチャンスはたくさんあった。今日のパラグアイ戦は忘れる必要があるよ」
「自分たちの思い通りに進められるのであればいいが、W杯ではそうではない場面ばかりになる。日本は失うものが無い立場なわけだから、プライドを捨てて戦ってほしい。世界のトップレベルで戦っていた長友が3連敗をしてしまうかもしれない危機感を感じているのだからね」
「こういう時にこそ、厳しい意見をメディアは言う必要がある。それも日本サッカーを強くするために大切なことだ。スイスと比較して相手のレベルがどうだったのかを考えないといけない。目先の1試合だけで、誰が活躍したというのは簡単だが、それはこれまで繰り返されてきたことで、現実から目をそらしてしまうことになるということは気づかないといけない」