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W杯前最後の国内戦で完封負け…セルジオ越後氏「心配が何倍にも増えただけの試合」

2018.05.31

ガーナ戦に先発した日本代表 [写真]=Getty Images

 日本代表は、30日に行われたキリンチャレンジカップ2018でガーナ代表と対戦。西野朗監督は3-4-2-1の新布陣で初陣に臨んだが、9分に直接FKで先制を許すと、51分にもPKで追加点を決められ、0-2で敗れた。

 試合後、サッカー解説者のセルジオ越後氏に話を聞き、試合を振り返ってもらった。

「ただでさえ心配が多い状況の中、心配が何倍にも増えるだけの試合だった。内容もひどい。その状況下で試合のテーマもまったく見えなかった。この試合は23人を絞るためなのか、新しいシステムを試す試合なのか、代表チームとして勝つことに徹する試合だったのか、そのすべてを中途半端にやってしまった。18日の段階で本番に臨む23人に絞って合宿からするべきだった。23人の選考が懸かっているのであれば、選手たちから落選するかもしれないという緊張感は感じなかったよね」

「選ばれている選手はこれまでと大きく変化があったわけではない。だから新システムを導入しても、無いものをあるように見せているだけ。これはハリルホジッチ監督だから、西野監督だからという問題ではなく、ずっと変わらない問題で選手の質が落ちているということ。下からの押し上げもないしね」

「こういった試合では経験のある選手がチームを引っ張らなければいけないのに、結局指示された通りにやることばかり。練習含め、仲良くやっているだけでは、雰囲気も変わらないよ」

「試合後ブーイングもあったようだが、他の国であれば終わる前に観客の大半が帰るような試合。だけど、終わった後のコンサートが見たいから残る。そういう考えの人が多いようでは日本サッカーは強くならない」

「新監督への期待感はこの日の雨と一緒に全部流れたね。23人を選ぶはずが、もっと切らないといけない選手がいたような試合をしてしまった。日本代表には期待をするしかないんだけど、現実は厳しいよ」

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