国内合宿2日目は負荷を上げたトレーニングを消化した [写真]=新井賢一
今、MF原口元気(デュッセルドルフ)が意識しているのは「うまく抜く」ことだ。日本代表は22日に千葉県内で国内合宿2日目のトレーニングを実施。多くの選手が限られた準備期間で「コンディションを上げていきたい」と話す中で、原口は「自分をコントロールすること」に注力している。
デュッセルドルフで継続的に出場したことで、試合感覚やコンディションをいい状態で維持できている。だからこそ、気負い過ぎない。頑張り過ぎない。原口は「抜くときは抜く。これが一番かな」とリラックスした表情を見せる。
「自分の感覚を冴えさせること。自分をしっかりとコントロールすること。ワールドカップでいい感覚を持てるようにすることが大事なんで」
原口が言うコントロールとは、自然体を保つことだ。先月、ドイツで話を聞いた時にこんなことを言っていた。
「大きな舞台が近づくと、もがきたくなるんですよ。やっぱりこれもしたい、あれもしたいって。その日が近づけば近づくほど、みんなが焦り出す。でも、本当にその舞台で100パーセントの力を出すためには、今までやってきたことを最後までしっかりとやって、リラックスすること」
世界中が注目するワールドカップ、しかも自身初の大会は勝手に重圧がかかってくるもの。その中でも自然体でいられるよう、「うまく抜くこと」を意識する。すべてはワールドカップで実力を発揮するために、原口は自分の感覚を大切にする。
取材・文=高尾太恵子
By 高尾太恵子
サッカーキング編集部