電撃解任されたハリルホジッチ監督 [写真]=Getty Images
日本サッカー協会(JFA)は9日、日本代表を率いていたヴァイッド・ハリルホジッチ監督の解任と西野朗氏の新監督就任を発表した。2018 FIFAワールドカップ ロシアの開幕を2カ月後に控える中での決断に、アルゼンチン紙『オレ』も衝撃を持って伝えている。
同紙は「W杯の2カ月前に監督をクビに!」との見出しを打ち、「日本サッカー協会はロシア本大会開幕までわずか66日というタイミングで、監督であるボスニア人のヴァイド・ハリルホジッチを解任することを決断した。理由は本番前の親善試合での成績不振にある。そしてすでに後任を任命した」と伝えた。同記事内では、田嶋幸三会長の会見でのコメントや日本国内の報道内容も合わせて紹介している。
また同紙は、「日本サッカー協会は、アジア予選を勝ち抜き、チームを無難に本大会出場へと導いた監督を解任するという驚きの発表をした」と報道。南米予選の最終節で辛くも本大会出場を決めたアルゼンチン代表とは対照的に、1位通過を果たした日本代表において監督交代が行われたことを、驚きを持って受け止めているようだ。
ただし、「これは他人事ではない!」と釘を刺したように、同紙はアルゼンチン代表の現状にも警鐘を鳴らしている。3月に行われた国際親善試合で、同代表はイタリア代表に2-0と勝利した一方で、スペイン代表には1-6の大敗を喫した。バルセロナのFWリオネル・メッシが欠場するなど、ベストメンバーで試合に臨めなかったという事情があるとはいえ、同国内ではホルヘ・サンパオリ監督への風当たりが強まっている。地球の真裏で起きた出来事は、決して“対岸の火事”ではないようだ。
実際、ハリルホジッチ監督解任のニュースは、アルゼンチン国内でも大きな注目を集めている模様。日本時間10日午前10時現在、同紙の「最も読まれたニュース」のランキングで1位を記録している。
(記事/Footmedia)
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