日本代表の新監督に就任した西野朗氏 [写真]=Getty Images
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の解任が発表され、後任として西野朗技術委員長が新監督に就任した。
西野新監督は、1991年からU−20日本代表監督を務め、1994年にはアトランタオリンピック本大会出場を目指すU−23日本代表監督に就任。28年ぶりとなる本大会出場を果たし、本大会予選ではブラジル代表を1−0で破り、“マイアミの奇跡”を成し遂げていた。
その後、1998年に柏レイソルの監督に就任すると、翌年にJリーグヤマザキナビスコカップ(現JリーグYBCルヴァンカップ)で優勝し、自身初タイトルを獲得。2000年にはJリーグ最優秀監督賞を受賞している。
また、2002年からはガンバ大阪の監督を務め、2005年にはクラブと自身にとって初となるリーグ優勝を達成し、2度目の最優秀監督賞を受賞。2007年には、監督としてJ1史上初となる通算150勝を達成。2008年には、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制し、クラブ・ワールドカップでは3位となり、アジアサッカー連盟(AFC)からアジア最優秀監督に選出されている。さらに、この年は天皇杯で優勝を果たし、国内3大タイトルの全てを制覇した。
2009年にはJ1通算200勝を達成し、天皇杯で連覇を達成。しかし、翌年無冠に終わると就任10年目となった2011年もタイトルを逃し、この年でG大阪を退任した。
2012年にはシーズン途中で、ヴィッセル神戸の監督に就任するが、成績不振によりわずか半年で解任。2014年シーズンからは名古屋グランパスの監督を務め2シーズン率いたが、好成績は残せず、契約満了により2015年シーズン終了後に退任。2016年からは日本サッカー協会の技術委員長を務めていた。
西野新監督はこれまで、J1リーグ優勝1回、天皇杯2回、ナビスコ杯2回、ACL1回、ゼロックススーパーカップ(現FUJI XEROX SUPER CUP)1回、パンパシフィックチャンピオンシップ1回と、数々のタイトルを獲得。Jリーグでは歴代1位となる通算270勝を達成している。