「結果に満足した」ハイチ監督が日本にエール「W杯ではサポーターになる」

マルク・コラ

ハイチ代表を率いるマルク・コラ監督 [写真]=Getty Images

 キリンチャレンジカップ2017が10日に日産スタジアムで行われ、日本代表とハイチ代表が対戦した。

 試合はMF倉田秋(ガンバ大阪)やFW杉本健勇(セレッソ大阪)のゴールで、日本がリードする。しかし、後半に3点を奪われ、逆転を許してしまう。それでも後半アディショナル、DF酒井高徳(ハンブルガーSV)の放ったシュートにMF香川真司(ドルトムント)が触る。コースが変わり、ボールがゴールへ吸い込まれた。最終スコア3-3で引き分けに終わっている。

 試合後、ハイチ代表の監督であるマルク・コラ氏が会見場で感想を語った。

 まず「私たちにとって非常にいい結果だった。選手たちはドローに納得していないが、個人的には満足している。前半20分までは苦しい試合展開だった。選手たちはそれに気づいて、巻き返そうと努力していたんだ。だけど2失点していたからリカバリーは難しかったよ。1点取ってからは流れが変わったんだ。日本相手にはこのままでは難しいと思って戦術を変えたのさ。後半は勢いに乗れた。3点も決めてくれて、選手たちに感謝したい。追いつかれたことは残念だが、結果に不満はない」と総括している。

 日本代表について聞かれると「日本は非常に手ごわい相手だった。勝利できなかったが、非常に多くのチャンスを作ったね。ただ、今日の試合でわかったのは、ポゼッションが勝利に直接結びつかないということだ。私たちは33パーセントほどしかボールを持てていなかったが、決定力で上回っていることを証明したね」と評した。

 質疑応答では日本代表の決定力に話題が行き「大きな原因はないと思う。いい監督のもとで正しい道を歩いているんだ。日本は多くのチャンスを作り、6点、7点入っててもおかしくなかった。現状そこまで悲観する必要はないように感じている。彼らがW杯に出場したときは、もっとも熱狂的なサポーターになりたいね」と口にしている。

 前半での選手交代について聞かれると「チームに問題があったから、何かを変えたかった。それから、ピッチ上でチームメイトとプレーする時間を少しでも多くしてあげたかったんだ。いろいろな状況を鑑みて、あの状況がベストだと思ったのさ」と明かした。

 中盤で主導権を握りたかったようで「前半はボールを持った選手に対して強く当たりたかった。相手がそれを嫌がっていると思ったので、後半はよりアグレッシブに立ち振る舞ったんだよ。それがうまく機能したのさ」と球際での勝負を挑んだという。

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