豪戦で出番なしの香川、チームの勝利を優先し「ベンチも受け入れました」

香川

練習に励む香川[写真]=新井賢一 [写真]=Getty Images

 9月5日に日本代表は、2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア最終予選・サウジアラビア代表戦に挑む。

 8月31日にW杯出場を決めた日本代表だが、本戦に向けて大切な実践の場になる。ケガから復帰し日本代表に選出されたMF香川真司だが、オーストラリア戦では出番がなかった。サウジアラビア戦に向けてコメントを残している。

 まずオーストラリア戦の感想を聞かれた香川は「相変わらず厳しい戦いでした。浅野拓磨のゴールで先制したけど、井手口陽介のゴールがなかったら、どうなっていたかわからなかった。自分たちのやりたいことを全部出せなかったから、物足りなくは感じました。改めて来年に向けて、明確な目標を設定しないといけないと思いました」とコメントした。

 本大会について聞かれると「監督の言うスタイルはここ2、3年徹底している。インテンシティーの高いサッカーを目指しているけど、昨日のように攻め込まれた時、後手に回ってしまった。もっと高いレベルだと、あそこで必ずゴールを奪われる。だから試合に臨むメンタルを改善する必要があると思います。相手の良さを消す守備っていうのはもちろん大事だけど、自分たちがアクションを起こす守備も大事だと思いました」と明かしている。

 さらに「監督から戦術について指示があるのは大事ですけど、ピッチに立つのは僕たち自身です。だから組織と個人のバランスを取るのは難しい。僕自身、その感覚を研ぎ澄まさないといけない。それでもチームを優先してしまうと、相手に先手を取られるっていうのは最終予選で学んだことの一つ。攻撃的な選手としては、そこのところをもっと考えなくてはいけないですね。W杯が決まった中で、最後の1年をどう過ごすかが大事かなと思います。個人的に思うところはたくさんあるけど、今は言葉にはできないです」と述べている。

 最後に「チームの勝利が一番大事だったので、ベンチも受け入れました。監督と話していく中で、そういうのはわかっていたので。自分のコンディションに関して監督も悩んだと思う。それでも勝利を勝ち取ってくれたチームは素晴らしいです。僕も含めて、11月に行われるであろう欧州での試合のために準備していかないといけない。だから、クラブでどれだけ意識を持ってやれるかが大事だと思います」と語った。

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