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U-20日本代表、フィリピンを相手に8発大勝! 小松が先発起用に応える4得点

2017.07.19

日本が大量8得点を奪い大勝した [写真]=佐藤博之

 7月19日、カンボジアのプノンペン・オリンピックスタジアムを舞台にAFC U-23選手権予選 グループJの戦いが開幕した。日本が初戦で対峙するのはフィリピン。「どんな相手であれ、代表の公式戦というのは特別なプレッシャーがかかるし、難しいもの。ただ、だからこそ経験させてあげる必要がある」(内山篤監督)と、初めてこの代表へ招集された選手や、公式戦出場経験のない選手を多数先発に並べる布陣で臨んだ。

 先発GKは新シーズンを前にフランスからスペインへ活躍の場を移した山口瑠伊(エストレマドゥーラ)、バックラインは右から藤谷壮(ヴィッセル神戸)、立田悠悟(清水エスパルス)、古賀太陽(柏レイソル)、坂井大将(大分トリニータ)。中盤は右から三好康児(川崎フロンターレ)、原輝綺(アルビレックス新潟)、針谷岳晃(ジュビロ磐田)、森島司(サンフレッチェ広島)と並び、2トップには小松蓮(産業能率大学)と旗手怜央(順天堂大学)の大学生コンビが入った。FIFA U-20ワールドカップのメンバーは半数に満たない5人というラインナップである。

 5バックで構えて守備から入ってきたフィリピンに対し、日本はボール支配で序盤から圧倒して押し込んでいく。早くも10分には森島のパスを受けた三好が右足で決めて先制点を奪うと、23分にも森島のクロスにニアサイドで合わせた小松がゴールネットを揺らす。29分にも再び小松。シュートがDFに当たったリバウンドボールを押し込んで加点すると、31分には小松のアシストから森島がゴール。39分にはこの試合唯一の決定機がフィリピンに訪れるが、ここはGK山口がFWとの1対1を制して阻止。この一連の流れでほぼ勝負は決まってしまった。42分には針谷のクロスから小松がハットトリックとなるゴールを決めて、前半は5-0の大差となった。

先制点をマークした三好 [写真]=佐藤博之

 後半も日本ペースは変わらず、47分にも小松が4点目となるゴールを決めたほか、交代出場のMF伊藤洋輝(磐田U-18)、FW中坂勇哉(神戸)も追加点を記録。8-0の大差で大事な初戦を締めくくった。内山監督は「雨で難しくなる中でも集中していいゲームをしてくれた」と選手たちを称えつつ、地元カンボジアとの第2戦に向けては「完全にアウェイの試合になるので、そう簡単にはいかないと思う」と兜の緒を締め直すのも忘れなかった。

小松は4得点を記録 [写真]=佐藤博之

 1位になる以外は確実に本大会へ駒を進める可能性がなくなるレギュレーション。最終的に得失点差の争いとなる可能性を考えても、8ゴールを積み上げられたのはポジティブな結果と言えそうだ。メンバーをターンオーバーして迎えることが予想されるカンボジアとの第2戦、そして「恐らくグループで最も強い相手」(内山監督)と見込まれる中国との第3戦に向けて、まずは上々のスタートとなった。

文=川端暁彦

By 川端暁彦

2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。

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