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スペイン紙が中田英寿氏のサッカー人生を特集、「イタリア語なまりのサムライ」

2017.07.05

ローマのセリエA制覇にも貢献した中田英寿氏 [写真]=Allsport/Getty Images

 スペイン紙『マルカ』が6月30日付の記事で、元日本代表MF中田英寿氏の半生を紹介した。同紙は、元アーセナルFWアンドレイ・アルシャヴィン(現カイラト:カザフスタン)や元レアル・マドリードMFロイストン・ドレンテ、元マンチェスター・ユナイテッドFWフェデリコ・マケダ(現ノヴァーラ:イタリア)といった、一時期脚光を浴びた選手にフォーカスした“シューティング・スター”という特集を展開。中田氏はその特集の第13弾に登場している。

 同記事の冒頭の選手紹介で『マルカ』は、「中田は崇高なプレーを実践し、サッカーの歴史上で自身の名前が金色で記されるための資質を全て持っていた」と記し、その才能を絶賛。その一方で、「彼のエリートプレーヤーとファッショニスタの共存という試みは、怪我とモチベーションの低下によって、束の間の旅という結果に終わることになった」と、同氏の激動のキャリアを要約している。

 “イタリア語なまりのサムライ”などのタイトルが付いた、選手キャリアを詳しく振り返るパートでは、ユース代表での活躍やベルマーレ平塚への入団、A代表でのプレー、ペルージャでの活躍といった世界へのステップアップの軌跡を紹介。しかし、ペルージャからの移籍後、出場機会の減少に苦しむことになったローマ所属時代については、“下降の最初の痕跡”と評され、直後のパルマ移籍については、「パルマは、ファッション雑誌の表紙でポーズを取ることに興味があった男に2300万ユーロを支払った」と、厳しい表現を用いて振り返られている。

 また、2006年のワールドカップドイツ大会後の29歳での引退決断については、「もうプロの選手としてピッチに立つことはないが、サッカーをやめることはないだろう」という同氏の言葉を紹介しつつ、「珍しくて意外な形の決断」と表現。そして、同記事では最後に、同氏の引退後の生活について紹介。「ファッションの世界に自身の時間の大部分を捧げながら、自身の財団を通してサッカーとの繋がりは維持している」と、同氏が未だにサッカーとの関わりを持っていることを記し、記事を結んだ。

(記事/Footmedia)

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