30日に帰国した香川真司が報道陣の取材に応じた
ドルトムントに所属する日本代表MF香川真司が30日に帰国し、空港で報道陣の取材に応じた。
香川にとってドルトムント復帰後3年目となった今シーズン、前半戦は出場機会を失うも、終盤戦はスタメンに定着。リーグ戦では1ゴールに留まったが、リーグ3位の原動力となった。
「(前半戦は)個人的にもチーム的にもすごく厳しい時期でした。その中でも自分がやるべきことを続けることが大事だった。それを徹底的に今シーズンはやれましたし、良いトレーニングができて、良い準備ができたから後半戦に向けてチームも個人も良い状態に持っていくことができて、自信が付いたシーズンになりました。でも、結果だけ見れば1シーズン通して活躍してないので、さらに努力が必要ですし、もっともっと結果を残していく必要があると思います」
一方、プレー面以外でのアクシデントにも悩まされた。今年4月、チャンピオンズリーグ準々決勝に向けチームバスでスタジアムへ移動中に爆破事件が起きた。この爆破でチームメイトのマルク・バルトラが右手首を骨折するなど負傷した。後日、この爆破事件はドルトムントのチームバスを標的にしたものだと判明。幸い、他のメンバーに負傷者は出なかったものの、チームには暗雲が立ち込めた。
それでもチームは立ち直ると、DFBポカール準決勝ではバイエルンを撃破。続くフランクフルトとの決勝戦も勝利し、カップ戦を制した。決勝では香川もフル出場を果たし、チーム5年ぶりのタイトル獲得に貢献した。香川にとってもドルトムントでのタイトル獲得は、2011-12シーズン以来、5シーズンぶりとなる。香川はリーグ連覇とカップ戦制覇を達成した当時との“違い”を次のように口にした。
「(前所属時代に)優勝したときは1年間通して試合に出続けて、自分の活躍で付いてきたものというか、悪い時期もなかったです。今回は最初に苦しんだり、色々な経験をした中で、最後にあのピッチで優勝を勝ち取ったので、また違う喜びがありましたし、違う達成感というのを改めて感じました」
さらに、自身のプレーについても、2011-12シーズンと比較し、「今の方が遥かに良いと思ってる。結果で見るとそっち(2011-12シーズン)の方がインパクトが強いと思うんですけど、自分のプレーの質だったり、ピッチに挑むメンタリティだったり、この1年でさらに成長した」と自信を覗かせた。
帰国したのも束の間、次は日本代表としての戦いが待ち受けている。6月7日、キリンチャレンジカップ2017でシリア代表と、同13日にはロシア・ワールドカップ最終予選でイラクとのアウェイゲームに挑む。
「大事なアウェイの試合なので、自分としては切り替えて代表に向かいたいと思います。コンディションも良いので、それを落とさずにキープして良い形でシーズンを終えられるようにやっていきたいと思います」と、決意を新たにした。
By サッカーキング編集部
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