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先発濃厚のU20代表MF高木彰人、“うれしい”FW起用で「結果残す」

2017.05.30

ベネズエラ戦に向けた最終調整で高木(手前)は先発組に入った [写真]=FIFA/FIFA via Getty Images

 本職のFWで出番が巡ってきそうだ。FIFA U-20ワールドカップ韓国2017・決勝トーナメント1回戦のベネズエラ戦で、FW高木彰人(ガンバ大阪)の先発が濃厚になった。

 U-20日本代表では2列目で起用されることが多く、本人も「公式戦にFWで出るのはあんまり記憶にない。それくらいこのチームでFWはやっていない」という。得意とするポジション、そしてこのタイミングで回って来た今大会初先発。燃えないはずがない。


「結果を残す気持ちでやります」

 一度は落選の悔しさを味わった。G大阪のジュニアユース時代から一緒にプレーしてきたDF初瀬亮、MF市丸瑞希、MF堂安律が選出された一方、高木は外れた。負傷したMF森島司(サンフレッチェ広島)に代わって追加招集され、本大会が開幕してからは先発落ちの悔しさを味わった。グループ最終節・イタリア戦の翌日は、出場時間が少ない高木だけ心拍数を上げる別メニューで調整を行なった。

 FWで出られるかもしれない。そう思うと、自然とうれしさがこみ上げた。「今日のシュート練習の時にFWの位置で呼ばれた時はやっぱりうれしかった。FWだったらより得点を意識してやっていきたいですし、本来のポジションなので自分の良さを出していきたい」。もちろん守備も忘れてはいない。1番フレッシュな存在だからこそ、前線から果敢にプレスを掛けていくつもりだ。

「ベネズエラのディフェンス陣は結構前にボールを蹴るという情報だった。(相手の)前の選手はでかいし速いので、簡単に蹴らせたら危ない。その辺りはコースの限定をできたらいい」

 2トップを組むFW岩崎悠人(京都サンガF.C.)との連係も気になるところだろう。「練習でやるのも初めて」と笑う岩崎は、「結構、『俺が俺が』という感じでやってくれると思うので、そこは任せながら、いつもよりゴール前にいながら、というのを意識してやりたい」と話す。高木からは「サイドでやっていた時もFWがどうやって動いているかを見ながらプレーしていた。そこはいけると思います」と頼もしい言葉が返ってきた。

 一発勝負の決勝トーナメント。高木が悔しさを力に変え、ゴールに迫る。

取材・文=高尾太恵子

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