【プレビュー】圧倒的な強さを誇るベネズエラと激突! 8強進出へ…フレッシュな三好、高木らがカギに

 5月30日、FIFA U-20ワールドカップ韓国2017のラウンド16で、日本は南米の難敵ベネズエラと対峙する。

 ベネズエラはグループステージを3戦3勝、10得点0失点という圧倒的な結果で突破してきた。「4-2-3-1」のフォーメーションの「3-1」に強力なカルテットをそろえており、抜群の破壊力を武器に勝ち残ってきた。すでに欧州でプレーしているFWロナウド・ペーニャ(ラス・パルマス)が最前線の柱となりつつ、トップ下には158センチの小兵ながら、すでにA代表のW杯予選にも出場している技巧派MFジェフェルソン・ソテルド(ウアチパト)が攻撃の起点として機能する。そしてワイドサイドからは左のアダルベルト・ペニャランダ(マラガ)、右のセルヒオ・コルドバ(カラカス)がパワフルに仕掛けてくる。ベニャランダもA代表で活躍している注目選手だが、今大会はコルドバが3試合4得点と絶好調。得点王を狙う勢いでゴールを量産している。この両ワイドはともに185センチを超える大型選手で、日本のサイドバックとはミスマッチになってしまう懸念もありそうだ。

 ベネズエラの分析を行ったJリーグから来ている視察チームの面々も「前線の4人が相当凄い」と口をそろえていたのは印象的で、日本の守備陣は組織としての対応はもちろん、個の力にどこまで対応していけるかを問われる90分になりそうだ。ただ、この前線を操る二人も注目で、165センチと小柄ながら小気味良いプレーを見せるMFロナウド・ルセナ(サモラ)と183センチの大型MFエレラ(ニューヨーク・シティFC)のダブルボランチも強力だ。特にエレラはすでにA代表のW杯予選でもプレーしている有望株である。ちなみにGKウイケル・ファリニェス(カラカス)もW杯予選に出場済み。まさに黄金世代と言うべきラインナップだ。

 対する日本は29日の前日練習で、攻撃陣はボランチからのビルドアップでフィニッシュまで持ち込むシャドートレーニング、守備陣は相手の攻撃陣4枚に対するラインコントロールとスライド、ポジショニングなどの戦術確認に時間を割いた。

 練習での起用を観る限り、2トップは岩崎悠人(京都サンガF.C.)に加えて、高木彰人(ガンバ大阪)の初先発が濃厚だ。負傷した森島司(サンフレッチェ広島)に代わってサイドハーフとしての追加招集だったが、本人は「自分はFWの選手だと思っている」と前線での起用を強く望んでもいた。有言実行のプレーが期待されるところだ。また、左サイドハーフには三好康児(川崎フロンターレ)の先発復帰が見込まれる。U-17ワールドカップでベネズエラと対峙している数少ない“経験者”でもあり、そのアドバンテージを発揮してもらいたい。

 ディフェンスラインは中山雄太(柏レイソル)と冨安健洋(アビスパ福岡)の両センターバックは変わらず先発の見込みで、左はイタリア戦から引き続いて杉岡大暉(湘南ベルマーレ)が先発濃厚。また右には藤谷壮(ヴィッセル神戸)が入りそうだ。この辺りはベネズエラの強力な両翼に対抗し、高さのある杉岡、速さのある藤谷で対抗していく意図もありそうだ。

 このラウンド16はベネズエラが中3日なのに対し、日本は中2日と、日程面では日本が明確に不利となる。三好、高木、藤谷といったフレッシュな状態の選手には“量”を出していくことも求められるだろうし、全体でのペース配分も考えて試合を運べれば理想的だ。そして3試合続けて先制点を与えてしまっている流れは絶対に断ちきりたいところ。イタリア戦では立ち上がりの連続失点から持ち直してみせたが、2度あるような流れではあるまい。ベネズエラは殴り合って勝てるような相手ではないだけに、締まった内容の試合に持ち込み、GK川島永嗣、MF今野泰幸らを擁した03年大会以来となる8強入りを目指す。

◆予想スタメン◆
「4-4-2」

▼GK
1 小島亨介(早稲田大)

▼DF
15 杉岡大暉(湘南ベルマーレ)
3 中山雄太(柏レイソル)
5 冨安健洋(アビスパ福岡)
2 藤谷壮(ヴィッセル神戸)

▼MF
8 三好康児(川崎フロンターレ)
16 原輝綺(アルビレックス新潟)
17 市丸瑞希(ガンバ大阪)
7 堂安律(ガンバ大阪)

▼FW
13 岩崎悠人(京都サンガF.C.)
18 高木彰人(ガンバ大阪)

文=川端暁彦