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ウルグアイ戦に挑むU20代表の冨安&中山、積極的な守備で勝利を手繰り寄せる

2017.05.24

初戦で先発した冨安(左)と中山(右)。攻撃のチャンスを生みだすためにも、積極的な守備がカギとなる [写真]=FIFA/FIFA via Getty Images

 誰が相手であろうと必ず止める。それが今大会の優勝候補であってもだ。

 FIFA U-20ワールドカップ韓国2017に出場しているU-20日本代表は、24日にウルグアイとのグループステージ第2戦を迎える。DF冨安健洋アビスパ福岡)は「攻守ともに負けないようにしたい。100パーセントで臨みたい」と気合い十分だ。


 初戦は不運な形で失点した。シュートブロックに入った冨安の足がボールに当たり、オウンゴールを招いてしまったが、その後は体を張った守備で追加点を許さなかった。最後は足がつりながらも走り続け、ゴールを死守した姿に、内山篤監督が「苦しい時間帯のMVP」と評したのもうなずける。

 さて、第2戦は南米予選を1位で通過した強豪ウルグアイ。初戦以上に我慢の時間が増えるだろう。イタリアとの初戦(1-0でウルグアイが勝利)を宿舎で見ていたという冨安は、「前線の選手はかなり個性がある」とその印象を語り、「自分としては9番が一番印象に残っています。カットインからのシュートという形も持っているし、スピードも感じました」と警戒を示す。

 目に留まった「9番」とは、アトレティコ・マドリードに所属する18歳のFWニコラス・スキアッパカッセのことで、冨安が「9番にボールを持たれるのは嫌」と感じるほど厄介な人物だ。「ウルグアイのストロングポイントでもあるので、そこを潰すことができれば自分たちの時間が増えてくる。そこを突いていきたい」。相手の長所をいかに消すことができるか。冨安はポイントに以下のように挙げた。

「9番がちょっとつられるというか。1試合目を見ていて出てくるイメージを持ったので、自分のところに出て来てくれれば、サイドバックが空く。ボランチと近い距離を取って、ワンタッチやツータッチでいなすことができれば、スペースも時間もできると思います。相手を見ながら、落ち着いて自信を持ってやりたい」

 南アフリカ戦では、スピードを生かし裏を狙ってくる相手に対して、序盤は思い切ってインターセプトすることができなかった。コンビを組むDF中山雄太柏レイソル)も「南アフリカ戦は全体を通して、ファーストディフェンスが甘かった」と反省を口にする。「9番には注意しますけど、そこに引きつられて自分たちがラインをずるずる下げないこと。そこに気をつけなければいけない」。要はバランスが肝心。「自分たちから仕掛けた守備ができるとボールが結構取れるシーンがあったり、相手のミスが起こると感じました。自分たちが主導権を握ることが大事になってくる」と、ウルグアイの攻撃力を警戒しつつも、受け身になりすぎないことが重要になってくる。

 これまで、攻撃のための“積極的な守備”をコンセプトの1つに取り組んできた日本。最後まで集中力を切らさずに、立ち上がりからアグレッシブに戦うことが勝利への近道となるだろう。

取材・文=高尾太恵子

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