2017.05.18

U-20日本代表のキャプテン、MF坂井大将が自覚するピッチ内外での役割とは

坂井大将
キャプテンマークを託された坂井。「まずはしっかりと初戦で勝ちたい」と語る
サッカーキング編集部

 内山篤監督が「チームを冷静に引っ張ってくれる」と信頼を寄せ、チームメイトに「大ちゃん」の愛称で親しまれているのが、キャプテンのMF坂井大将大分トリニータ)だ。



 167センチと小柄ながら豊富な運動量でピッチを駆け回り、精度の高いキックを武器とするボランチ。チームをまとめ、指揮官と選手のパイプ役もこなす。いよいよ決戦の地・韓国に入り気持ちが高まる中、坂井は「去年も(水原JSカップ2016で)水原には来ていて、なんか懐かしい感じがします。気候も日本と似ているので全然問題はない。初戦に向けて、しっかりといい準備をするだけです」とリラックスした表情で話す。

 U-20ワールドカップは、日本にとって10年ぶりの大舞台。キャプテンはピッチ内外での自身の役割についてこう語る。

「ピッチ外は僕がいろいろと言わなくても、盛り上げる選手がいて雰囲気は良くなっている。ピッチ内では、しっかりと状況を伝えたり、監督の言葉をしっかり伝えることが僕の役割だと思っています」

 今季のリーグ戦出場は途中出場の3試合と、所属クラブでの出場機会は満足のいくものではないが、内山監督からの信頼は厚い。指揮官が「彼はピッチ上でも、ピッチ外でも非常にバランス感覚に優れている。決して、いろんなことを声に出していくタイプではない」と言うように、練習を見ていても、率先して声を出しているのはムードメーカーであるDF初瀬亮(ガンバ大阪)らが中心。坂井はどちらかと言うと、じゃれあう様子を笑顔で見守っているような、チームの雰囲気を大事にしているといった印象が強い。

 キャプテンにはいろいろなタイプがいるが、坂井は常にどうすればチームがいい方向に向かうかを考え、締めるところは締めるというタイプなのだろう。同じくキャプテンマークを託されたアジア最終予選(AFC U-19選手権)では、勝ち上がっていく過程で、選手だけを集めてミーティングを実施したという。しっかりと気持ちを1つにしたチームはアジアの頂点に立った。また2014年のブラジルW杯ではサポートメンバーとしてチームに帯同。2013年にはU-17W杯にも出場しており、世界大会での経験値を今大会に還元していきたいところだ。

「試合が始まれば、出場機会が限られてくる選手もいると思うけど、そういった選手がいかにチームのためにやってくれるかが重要になってくる。そして試合に出る選手は、出られない選手の分もしっかりとプレーすることが大事。これは最終予選の時もミーティングで選手全員に伝えたことです。なかなか出られない選手も気持ちを落とさず、チーム一丸となって戦えたからこそアジアチャンピオンになれたと思う。そこのケアも僕がやっていきたい」

 先発でピッチに立てるのは11人。自ずと控えに回る選手が出てくる。そういった選手のモチベーションをコントロールすることも、勝ち進んで行く上で重要になってくるはず。しっかりと先を見据える坂井の言葉が頼もしく響いた。

 まずはグループステージ突破を目標に掲げ、「しっかりと自分のいいところを出して、チームの勝利に貢献したい」と意気込む。今大会ではどんなキャプテンシーを発揮してくれるのか。背番号10を背負った坂井大将の、世界での挑戦がいよいよ始まる。

取材・文=高尾太恵子

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