2017.05.14

連係面の不安を吹き飛ばせ! U20代表のFW田川亨介がホンジュラス戦でゴール狙う

田川亨介
メンバー発表後の会見では「1試合1得点」を目標に掲げた田川。ゴール前のプレーには迫力がある [写真]=三浦彩乃
サッカーキング編集部

 爽やかな笑顔が印象的な九州男児が、世界に挑もうとしている。20日に開幕を迎えるFIFA U-20ワールドカップ韓国2017。その大舞台に臨むU-20日本代表のメンバーにFW田川亨介(サガン鳥栖)は滑り込んだ。

 長身で、背後への動き出しとスピードに乗ったドリブルを武器とするレフティー。今季トップチームへと昇格した18歳は、J1リーグ第2節の川崎フロンターレ戦でプロデビューを飾ると、交代出場ながら試合数を重ねていった。メンバー発表会見で内山篤監督が「前線にはちょっと違うタイプの選手が欲しかった」と語ったように、選出が決定的だったFW小川航基(ジュビロ磐田)、岩崎悠人(京都サンガF.C.)、久保建英(FC東京U-18)とは違う個性を持っている。

「背後に抜ける動きや、自分がボールを持った時のスピードに乗ったドリブルはどんどん出していきたい」

 本大会に向けて意気込みを語る田川だが、練習中のプレーがどうも消極的に映る。メンバー発表直前のミニ合宿では練習からアグレッシブなプレーを披露していたし、今回の直前合宿でも初日のミニゲームで積極的にボールを呼び込んでいた。ところが、ゴール前への大胆な走り込みやドリブルで仕掛ける姿はほとんど見られない。

「背後にボールがなかなか出てこない分、足元で受けることが多くなっているのでそう感じるのかもしれませんね。できれば、もっともっと背後に抜けて自分で持っていきたい」

 田川がこの年代でプレーしたのは昨年8月に行われたSBSカップ国際ユースサッカーのみ。連係面で多少の戸惑いがあるのは仕方がない。今は周囲とのコミュニケーションを密にしながら、「自分が裏に抜けた時に見てもらえていないことが多いので、そこの要求をしていかないといけない」と前を向いた。

 世界舞台で結果を残せば、もう1つ上のステージへ行けると信じている。田川は「東京オリンピックもあるので、そこに向けてW杯で結果を出したい」と決意を語る。チーム合流前には鳥栖のマッシモ・フィッカデンティ監督にゴールを宣言をしてきた。「監督がイタリア人なので、『(グループステージの)イタリア戦に出たらゴールを決めてきます!』と言って笑いを取ってきました」。そう言って白い歯をのぞかせた。

田川亨介

練習中のゲームで田川と久保が組むことは少ないが、アップやストレッチ中に会話をする場面が多い [写真]=三浦彩乃

 力強い言葉とは裏腹に、話すと柔らかい雰囲気を感じさせる田川。“お兄ちゃん的”な振る舞いも見せている。練習中に久保と談笑する姿をよく見かけていたのだが、実は同部屋だったようで「基本はそれぞれ携帯ゲームをやっていますけど、夜は一緒にテレビを見たり、温泉に行ったり。かわいい後輩ですね」と話す。一方で、彼自身も年齢で見れば下から2番目ということもあって、「先輩が気を遣って話しかけてくれるので、すごくやりやすい」とかわいがってもらっているようだ。

 ピッチ内外でコミュニケーションを深めつつ、プレー面でも手応えをつかんで韓国に乗り込みたいところ。まずは明日15日に行われるU-20ホンジュラス代表との親善試合で、「ゴールを狙って結果を出す」ことに集中する。

取材・文=高尾太恵子

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