エース後藤崇介の5得点などで、ビーチサッカー日本代表が白星発信
ビーチサッカーワールドカップ(W杯)がバハマで開幕し、9大会連続9度目出場の日本は4月28日、グループリーグ初戦のポーランド戦で、後藤崇介の5得点など高い決定力を発揮し、9-4で白星発進した。
ヨーロッパチャンピオンのポーランド、前回大会準優勝のタヒチ、優勝最多国のブラジルという強豪ぞろいのグループDに入った日本は、初戦のポーランド戦に焦点をしぼって相手を分析。入念に準備を重ねてきた。試合後に日本代表を率いるマルセロ・メンデス監督が「大きなプレッシャーを感じていた」と振り返り、安堵の表情を見せたように、絶対に落とせない一戦だった。
日本のスターティングメンバーは、GK(ゴールキーパー)に照喜名辰吾、FP(フィールドプレーヤー)に田畑輝樹、大場崇晃、茂怜羅オズ、後藤崇介で臨んだ。午後3時30分、厳しい暑さの中でキックオフすると、序盤から日本がペースを握った。4分に後藤が鮮烈なオーバーヘッドでゴールネットを揺らすと、お馴染みのゴールパフォーマンスを世界に披露し、先制ゴールをチームで喜んだ。その1分後には、この日代表100試合目の出場となった田畑がつないだボールを再び後藤がオーバーヘッド。2点のリードを奪って第1ピリオドを終えた。
第2ピリオドには、大場がエリア内で倒されて得たPKを落ち着いて決めてリードを3点に広げる。日本はしっかりとした守備で相手の良さを消した。18分にFKで得点を許すものの、直後のキックオフからうまくつなぎ、最後は後藤がしっかりと決め、3点のリードを保つ。19分には、40歳のベテラン、サガノフスキにFKで1点返されるが、日本はその後、後藤、W杯初出場の飯野、代表復帰の山内が立て続けにゴールを奪い、7-2と差を広げた。
最終ピリオドで再びサガノフスキにFKで奪われるが、後藤がゴール中央からの鮮やかなオーバーヘッドで加点し、チームを楽にした。その3分後には、山内がコースをついたFKでダメ押しゴールを決め、9-3とした。その後、W杯初出場となるGK河合と鈴木も代わって入りW杯の舞台を経験した。試合は終了間際に失点したものの、9-4で日本が勝利を挙げた。
試合後、2ゴールでチームに貢献したベテランの山内は、「この大会は1試合目がすべてだと思っていた。それをみんながわかっている中で、ひとつになって戦った。点をとっても、とられても終わるまで油断せず、最後までやりきってすごくいい雰囲気だった」と振り返った。
16チームが4組に分かれて総当たりで戦うグループリーグは、各組2位までが決勝トーナメントに進出できる。日本は次のタヒチ戦に勝って進出を決めたい考えだ。日本の第2戦は、4月30日15時30分(日本時間5月1日4時30分)にキックオフする。
文=Noriko NAGANO
FT | Japan 9-4 Poland
Japan kick-off in fine form, with 5⃣goals for Takasuke Goto! 🇯🇵🇯🇵🇯🇵#FIFABeachSoccer pic.twitter.com/7fcTdPfGKe
— FIFA.com (@FIFAcom) April 28, 2017