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CS決勝を見据える浦和DF遠藤航「初戦で勝負が決まるぐらいの覚悟で臨む」

2016.11.28

インタビュー・文=松岡寛人 写真提供=NIKE

「自分らしさを出せた1年だった」。浦和レッズ加入1年目から存在感を示し、チームの守備を支えた遠藤航が、今シーズンを振り返りつつ、チーム悲願の年間優勝への意気込みを語った。


――浦和レッズに加入し、1年目のシーズンが終わろうとしています。出場機会にも恵まれ、カップ戦でのタイトル獲得など充実したシーズンを送れていたのではないでしょうか?

このチームにタイトルをもたらしたいという思いで加入しました。シーズンを通して試合に出させてもらっていたので充実感はありましたし、JリーグYBCルヴァンカップ(以下ルヴァンカップ)と年間勝点1位を取れたことは本当に良かったと思っています。自分がイメージしていたプレーとチームの戦術がマッチした部分もありましたし、周りの選手に気を遣ってもらいながら自分らしさを出せた1年だったと思います。

――1stステージから連勝が続き、チームとしても個人としてもいいスタートを切れていたと思います。

浦和は常に勝利を求められるチームなので、いつもどおりと言えばそうなのかもしれません。リーグ戦開幕前にアジア・チャンピオンズリーグ(以下ACL)を戦っていたので、個人としては試合勘が鈍ることなくリーグ戦に入っていけたと思っています。

――今年はACLやカップ戦に加えて、リオデジャネイロオリンピック(以下リオ五輪)にもキャプテンとして出場しました。よりハードなシーズンだったのではないですか?

そうですね。リオ五輪はプロサッカー人生の中でもかなり重要な大会だと思って臨みました。悔しい結果に終わってしまいましたが、そこでの経験は必ず今後の糧になると思っています。大会を終えてチームに戻ってきた時に、何試合かスタメンから外れてしまっていましたが、自分自身を見つめ直すいい機会になりましたし、しっかりと気持ちを切り替えてまたリーグ戦を戦うことができました。

――ルヴァンカップを制覇したことでリーグ戦での勢いも増したのではないでしょうか?

ルヴァンカップではチームの層の厚さを見せられたと思いますし、これまで試合にあまり出ていなかった選手がいいプレーを見せる事もあったと思います。個人としてもポジションが約束されているわけではないですし、競争意識が高まるという意味でもいい刺激になったと思います。

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――今シーズン、プレー面で成長を感じた部分を教えてください。

チームが攻撃的なサッカーを展開する一方で、守備への意識は高く持っていましたし、カバーリングであったり、リスクマネジメントの部分は特に意識してプレーしていました。切り替えの速さや質、球際の強さは浦和の強みだと思っていますし、それがリーグ最少失点につながったと思っています。ただ、防ぐことができた失点ももちろんあったので、その原因を分析することは続けていきたいと思いますね。

――チャンピオンシップ(以下CS)決勝で対戦する鹿島アントラーズの印象を聞かせてください。

90分間を通しての戦い方がうまいチームだと思います。相手チームのスタイルやゲームの状況に応じた戦い方ができる選手が各ポジションにいるので、僕たちも相手に合わせて対応していく必要があると思いますし、特にカウンターには気をつけなければいけませんね。

――では最後に、CS決勝への意気込みをお願いします。

アウェーでの初戦でゴールを取ることができれば、2戦目も有利に進めることができると思うので、初戦で勝負が決まるぐらいの覚悟で臨みたいと思っています。年間勝点1位を取った勢いをそのままに、必ず年間優勝したいと思います。

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