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久保の五輪出場可否は一日先送り…ナイジェリアとの初戦には間に合わない見込み

2016.08.01

久保裕也の招集問題について、霜田NDがコメントした [写真]=Getty Images

 日本サッカー協会(JFA)の霜田正浩ナショナルチームダイレクター(ND)が7月31日、リオデジャネイロ・オリンピック本大会の初戦が行われるマナウスでメディア対応を行い、クラブ側と出場可否について交渉し続けてきたFW久保裕也(ヤング・ボーイズ)の五輪出場に関して「最終決定は明日になる」と説明した。

 最後のテストマッチとなるブラジル戦を終え、ナイジェリアとの初戦が行われるマナウスへ移動したリオデジャネイロ・オリンピック日本代表。“31日に決める”としてきた久保の招集問題に答えは出ず、結論は一日先送りになった。

 7月26日に一方的な形でヤング・ボーイズの公式サイトで招集拒否が発表され、霜田NDが急きょスイスへ向かって直接交渉。そこで招集検討まで差し戻すことに成功し、そこからメールや電話で協力依頼を進めてきた。

 その時点では久保の合流時期を30日のスイス・スーパーリーグ第2節終了後、もしくは8月3日のチャンピオンズリーグ予選3回戦セカンドレグが終わった後で調整していたが、クラブ側は監督とコミュニケーションが取れていないことを理由に返答を先送りした。ブラジル(マナウス)時間の8月1日朝6時(日本時間の1日19時)までにヤング・ボーイズ側から派遣可否と出場時の条件が届き、JFA側で検討したうえで6時間後の12時(日本時間の2日1時)までに回答することになった。

 霜田NDは「(派遣協力可能な場合は)3日の試合後、どんなことがあっても4日に飛行機に乗せてくれと。そこで『やっぱり…』と言われてしまうと、入れ替えもできなくなる」と難しい状況を説明した。また、クラブから協力が得られた場合でも、3日のCL予選3回戦終了後の移動では4日のナイジェリア戦には間に合わない。諸熱対策やチームとの融合もあり、久保が活躍できる環境を作れるかどうかの判断も必要となる。

 問題は合流時期だけではない。ヤング・ボーイズは3日のCL予選3回戦で勝った場合は16日に行われる同大会のプレーオフに進出し、負けた場合でも18日に予定されているヨーロッパリーグのプレーオフへ回ることとなる。そのため、ヤング・ボーイズ側が久保のリオ五輪出場条件として、CLやELのプレーオフ前にクラブへの再合流を求める可能性も考えられる。リオ五輪は17日に準決勝が予定されており、久保が条件付きでの参加となった場合、手倉森ジャパンは勝ち上がり状況に応じて17人での戦いを覚悟しなければならない。

 なお、バックアップメンバーのFW鈴木武蔵、MF野津田岳人(ともにアルビレックス新潟)、DF中谷進之介柏レイソル)の3名はすでに日本を出発しており、現地時間1日にチーム合流予定。これを受けて霜田NDは「24時間前までメンバーの差し替えは可能だが、それでは遅い。野津田にするか、武蔵にするか。そのタイミングも含めて判断しなければならない。タイムリミットを決めてやりたい。朝6時に連絡をもらって、昼までに結論を出して返事をしたい」と今後の見通しを説明した。

By サッカーキング編集部

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